嫌悪感を通り越して恐怖心「10年間、性交渉なし」

はたして淳二さんは本当にそんな大金を払わなければいけないのでしょうか。その金額に見合うほどの「悪さ」をしたのでしょうか。淳二さんは私にこう言いました。

写真はイメージです(写真=iStock.com/chipstudio)

「妻は、結婚当初、猫をかぶっていたのです。付き合い始めた頃は『こんなに好きになった人は他にいない』と彼女のほうが積極的だったんです。しかし、彼女の正体は『トンデモ女』でした。浮気を疑っているのか、僕が2~3日の出張から帰ると、彼女は必ず念入りに取り調べを始めるのです」

仕事のかばんから、財布を取り出して、レシートやカードの控えを1枚1枚チェック。そこで収穫がないと今度はスマホ。メールの受信、送信、着信履歴はもちろん、メモリーの登録内容まで調べるそうです。淳二さんは、はじめのうちは、妻が育児ノイローゼで神経過敏になっているのかと思って我慢していたのですが、いつまでたっても彼女の習性は変わりませんでした。

淳二さんは自分にやましいところはないといいます。だから、取り調べを拒みたくなることもあったそうですが、そんなことをすると、妻は「ボケ」「バカ」「死ね」など2倍、3倍にして返してくるそうです。だから、淳二さんは黙っているしかありませんでした。

「彼女のヒステリーは年々拍車がかかり、僕は精神的にまいってしまいました。だから、けんかをするたびに『今度こそ離婚したい』という衝動に駆られるのですが、なかなか踏み出せず、ここまで延び延びになっていきました」

▼「彼女への愛情はありません。完全に『仮面夫婦』です」

結婚前と結婚後。「妻の豹変」により淳二さんは妻に対して嫌悪感を通り越して恐怖心さえも抱くようになってしまいました。

「彼女の『化けの皮』がはがれてからというもの、毎日が地獄のようでした。僕は彼女の顔を見るだけで気持ち悪くなってしまう。そんな禁断症状まで現れるようになりました。もちろん彼女との肉体関係はずっとありません。長女を妊娠してから、それっきりです」

長女が10歳なので10年間は夫婦間の性交渉がないということになります。

淳二さんはもう妻と接するのが嫌で嫌で仕方がないそうです。だから、仕事から帰宅するのは、妻と子供が寝静まる深夜まで待っているといいます。

「一緒に暮らしてはいますが、家庭内別居に近い状態です。もう彼女への愛情はありませんし、完全に『仮面夫婦』です。だから、こんな生活はうんざりでした。できるだけ早く妻との生活にピリオドを打って、楽になりたかったのです」

その後、淳二さんは離婚することができましたが、その代償は高くついたのです。

(後編に続く)