▼サントリービール 山田賢治社長
逆境に怯むな! 新市場の創造も「やってみなはれ」

ザ・プレミアム・モルツはビールのおいしさはもちろん、プレミアム感がしっかり伝わるように飲む瞬間の“飲用時品質”を高める努力も怠りません。専用ジョッキとグラスには、クリーミーな泡を保つための形状や内部のコーティングに工夫があり、飲食店様での注ぎ方や容器の洗浄にも、ブランド価値を高めるためのノウハウがあります。

(上)サントリービール 山田賢治社長(下)東京・六本木で行われた「ザ・プレミアム・モルツ フェスティバル」の様子

2017年3月に2度目の全面リニューアルを実施し、過去最大の規模で広告宣伝も展開しています。特に若い方たちには飲食店などでまずプレモルを知ってもらい、ご自宅でも飲んでいただくという流れをつくるのが重要です。その一環としてゴールデンウイークを中心に、「ザ・プレミアム・モルツ フェスティバル」を3年連続開催しました。

大手4社では最後発である当社のビール事業は、2017年で創業54年を迎えました。その歴史は、新しい市場の創造を繰り返してきたといえます。熱処理ビールが一般的だった時代には〈生〉で、ビン全盛の時代には缶で容器戦争を仕かけ、ドライビールブームには麦100%で対抗しました。発泡酒を発売し、ダイエットなど機能系商品で先鞭をつけたのもサントリービールです。

グループ内で見ても、ビール事業はサントリーのDNAである「やってみなはれ精神」の象徴であり、その中でもプレモルはグループを挙げた最重点商品の一つです。同様に、これからも新市場の創造につながる商品を次々と生み出し、市場のすそ野を広げ、業界全体の活性化に役立つことが私たちの使命だと感じています。

(撮影=門間新弥)
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