毎月の赤字額10万円超だったダメ家計も8万円超の黒字に大改造! 家計再生のプロ・横山光昭さんが、実際にあったダメ家計簿10件の改造例をもとに、今すぐ取り入れられる家計再生アイデアの数々を伝授する。
▼岡部家のレッドカード月間家計簿[年収:1100万円]
家族構成●夫(49歳・輸入車販売会社勤務)、妻(42歳・パート)、長女(13歳)、長男(6歳)
年収
●額面=1,120万円/手取り=864万円 月収●手取り=夫50.1万円、妻6.9万円
ボーナス
●夏=90万円/冬=90万円 貯蓄額●460万円

収入が多い家庭は、全体に支出が増えるメタボ家計に注意が必要だ。岡部さんはさらに、夫の趣味にかかるお金が高額で、年収が1000万円を超えるのに、毎月10万円以上の赤字が発生するという驚きの事態に。

車、オーディオ、洋酒にお金をつぎ込む夫は、妻へ向かって、「これだけ稼いでいるんだから、お金が足りないのはおまえのやり方が悪い。趣味は働く活力になっているし、生活費は十分に渡しているんだから」と主張するばかり。

とはいえ、家計簿の中身を聞いてみると、夫の小遣い額は毎月5万円と決めていたのに、娯楽費5万8000円、嗜好品費2万5000円のほとんどが夫にかかるもの。

また、自動車はもともと大好きなうえに輸入車販売をしている仕事がら、ある程度の支出は仕方がないとしても、高級車ゆえにローンの金額が高く、“毎週”の洗車代、改造パーツ代などがかなりの出費に。このほか妻が子供たちの送り迎えなどに使っていた別の車のローンやガソリン代もあり、自動車関連費は月16万円近くかかっていた。

ともかく夫には収入と支出の現状を理解してもらい、趣味の支出をあきらめてもらうしかない。ただし、頭ごなしに「ゼロにして」というのも現実味がない。絶妙なコントロール術が必要だ。

岡部さんの場合、従来5万円だった小遣いをまず10万円にアップし、これまで娯楽費や嗜好品費としていた分もそれで賄うよう促した。そして段階的に小遣いを引き下げ、現在は5万円で収まっている。

自動車関連費については、ローンやガソリン代以外にかかるお金、つまり洗車代やパーツ代などは、月3万円までと明確な枠を決めた。

はたして妻用の自動車が必要か、といった削れる要素はまだまだある。これだけの収入があれば「6分の1」、つまり月10万円の貯蓄を次のテーマとして目指してほしいところだ。

家計再生コンサルタント 横山光昭
マイエフピー代表取締役社長。庶民派ファイナンシャル・プランナーとして、8000人以上の赤字家計を再生。著書に『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズなどベストセラー多数。