2016年2月18日(木)

パクチー人気爆発!「豆・ハーブ・スパイス」時代の到来が指し示すもの

意外と知らないオトナの教養「飲食業界」ABC【第13回】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
子安 大輔 こやす・だいすけ
カゲン取締役、飲食プロデューサー

子安 大輔1976年生まれ、神奈川県出身。99年東京大学経済学部を卒業後、博報堂入社。食品や飲料、金融などのマーケティング戦略立案に携わる。2003年に飲食業界に転身し、中村悌二氏と共同でカゲンを設立。飲食店や商業施設のプロデュースやコンサルティングを中心に、食に関する企画業務を広く手がけている。著書に、『「お通し」はなぜ必ず出るのか』『ラー油とハイボール』。株式会社カゲン http://www.kagen.biz/

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子安大輔=文
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好き嫌い真っ二つ「パクチー」の隆盛

皆さんは「パクチー」は好きですか? パクチーは数ある食材の中でも、好き嫌いが顕著にわかれるものの筆頭格でしょう。嫌いな人にはとことん嫌われるので、2007年に東京・世田谷にパクチー料理専門店の「パクチーハウス東京」がオープンしたと聞いたときには、非常に驚いたことを覚えています。同店はすべての料理にパクチーを使うという、当時とすれば法外とも思える手を打ち出しましたが、結果的にはコアなファンから強く愛される人気店となっています。

そして時は流れて、和洋中などジャンルを問わず、街の飲食店においてパクチーを使った料理を見かけるようになりました。個人店レベルではもちろんですが、大手立ち食いそばチェーンの富士そばは「冷やしパクチーそば」を発売したり、あるいは紅虎餃子房などで有名な際コーポレーションは経営する飲食店で「パクチー餃子」や「パクチー鍋」などを提供したりしているのです。

さらに、コンビニのナチュラルローソンから発売された「タイ風シュリンプまん」という商品には、具にも生地にもパクチーが使われており、通称「パクチーまん」とも呼ばれています。つい数日前には、エスビー食品から「きざみパクチー」や「パクチーペースト」が一般家庭向けに発売されました。パクチーを愛する人たちは俗に「パクチ二スト」などとも称され、彼らに向けた商品が大手企業からも続々と発売されているのです。

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