親が「大切に育てた子」を、なぜ教師は敬遠するか?

子どもにとっての社会の場である学校において、先生たちがつい指導を敬遠したくなるのは、どんな子どもかご存知ですか?

・乱暴者の子ども?
・学力の低い子ども?
・授業中に立ち歩いてしまうような落ち着かない子ども?

いえいえ、実はそうではありません。上記のような状態が見える子どもであっても、次のことに当てはまらなければ大丈夫です。

それが「注意を素直に聞けない子ども」です。具体的には、人に迷惑をかけるような明らかな悪いことに対して注意した時に、次のような態度をとる子どもです。

(1)言い訳をする
(2)ふてくされる
(3)泣く
(4)逆切れする

どれも、不適切な行為です。

注意した方も嫌な気分になりますが、問題はその後です。これらの態度を繰り返すうちに、やがて「注意されない子ども」になり、それがやがて「避けられる人」になります。

どうして、こんな子どもになってしまうのでしょう。それが、冒頭に挙げた「大切」に育てた結果なのです。

叱られすぎて可哀相な子どもは実際にいます。誰が見ても、虐待とわかるような叱られ方を親からされている子どもです。悪いことをしてしまった子どもに「お前なんて生まれてこなければよかった」というような言葉を浴びせたり、意識不明になるまで殴ったりといった、明らかな虐待行為については、「論外」ということで今回は考えません。