2016年1月6日(水)

一見フツ―でも、教師が「距離を置く子ども」の共通点4

親技のカガク【17】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
松尾 英明 まつお・ひであき
千葉大学教育学部附属小学校教諭

1979年宮崎県生まれの神奈川県育ち。千葉県の教員15年目で、現在は千葉大学教育学部附属小学校で体育指導の研究をしている。「教育を、志事にする」という言葉を信条に、自身が志を持って教育の仕事を行うと同時に、志を持った子どもを育てることを教育の基本方針としている。野口芳宏氏の「木更津技法研」で国語、道徳教育について学ぶ他、原田隆史氏の「東京教師塾」で目標設定や理想の学級作りの手法についても学ぶ。新著に『新任3年目までに知っておきたい ピンチがチャンスになる「切り返し」の技術』明治図書(http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-190712-9)がある他、体育の分野では雑誌『楽しい体育の授業』での連載、『準備運動指導のすべて てんこ盛り事典』『器械運動指導のすべて?てんこ盛り事典」(いずれも根本正雄編 明治図書 部分執筆)、学級経営の分野では『クラスを最高の雰囲気にする!目的別学級ゲーム&ワーク50』『最高のチームを育てる学級目標 作成マニュアル&活用アイデア』『一人残らず笑顔にする学級開き 小学校~中学校の完全シナリオ』(いずれも赤坂真二編 明治図書 部分執筆)他多数。メルマガ「二十代で身に付けたい!教育観と仕事術」(http://www.mag2.com/events/mag2year/2014/free/sch.html)が「2014まぐまぐ大賞」教育部門大賞を受賞。ブログ「教師の寺子屋」(http://hide-m-hyde.blogspot.com/)も主宰。

執筆記事一覧

千葉大学教育学部附属小学校教諭 松尾英明=文
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無意識に「むごい教育」をする親

厚生労働省は、11月を「児童虐待防止推進月間」と定めています。これは、2004年(平成16年)11月に、児童虐待防止法が施行されたのがきっかけです。

児童虐待というと、強烈な語感があります。

「虐待」という言葉を辞書で引いてみます。「むごく取り扱うこと」「残酷な処遇」とあります。さらに「むごい」を調べてみると「見るにたえないほど悲惨であるさま」「思いやりがないさま」「無慈悲」とあります。

児童に対し、「虐待」を加えるということ。

どんな事情があっても、絶対に許されるべきことではありません。子どもは国の宝です。大切に育てられるべき存在です。

この記事を読んでいる方々は、教育に関心が高く、子どもを良く育てたいと願っているはずです。

しかし実は、そんな善良な家庭にも「虐待」とはいかなくても子どもをダメにする「むごい教育」が存在しているかもしれません。

ところで、逆に子どもを「大切」に育てるとは、どういうことでしょう。

先と同じく、複数の辞書で引いてみます。「大いに愛する」「きわめて重要」「丁寧に扱う」と言った意味です。「大事」とほぼ同義です。

大切だから、今を楽しく生きてもらいたい。大切だから、哀しませたくない。大切に思う我が子に対し、そう願うのは、至極当然です。

しかし、本当に子どもを大切に育てるという観点で見た時、どういったことが、本当に子どものためになるのでしょうか。

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