自身も10代のときに不倫した経験があるという漫画家の峰なゆかさん。「女が許せる不倫、こじれる不倫」は、どこが違うのか。峰さんは「女子が『報われない不倫をする私』をアピールするのはみっともない」といいます。では、どんな不倫なら「許せる」のでしょうか――。
Q女が許せる不倫、こじれる不倫
(a)不倫は女を狂わせる (b)不倫って本当は面白い!

優しさと下半身は等価交換される

私自身、10代のときに短い間不倫したことがあります。「不倫って面白そう!」なんて思っていた若い頃の自分を「とんでもなく頭が悪い女だったな」と思ってはいますが、今になって不倫を全面的に否定するつもりはありません。

でも、不倫は相手の家族を傷つけることだし、その代償として慰謝料を取られる可能性もあります。そういうことを理解せずに、「今までバレてないからきっと大丈夫」なんて考えるのは、男性が「1度も妊娠させたことがないから、避妊をしなくても大丈夫」と考えているのとまったく同じ。ただのバカです。最低でも、不倫のリスクを把握してからはじめましょう。

そういう意味では、私の女友達の不倫は爽快です。彼女は不倫が相手の奥さんにバレて、きっちり300万円の慰謝料を取られました。でも、「彼のセックスは1回3万円以上の価値があったし、100回以上はヤったから元は取った!」と笑っていました。どうせ不倫するなら、これくらい突き抜けてほしいものです。

嫌いなのは、独身アラサー女子の不倫です。

彼女たちの多くは、本来は年収400万円の男としか結婚できないレベルの女です。でも、不倫なら年収1000万円の男と付き合えるというミラクルが起こります。高収入の男性も、遊ぶだけの女に対してはハードルを下げるからです。すると、急に彼女たちの自己評価が上がって、「妻より先に君に出会っていたら……」なんて男の戯言をコロッと信じてしまうのです。すぐに目を覚ましてください。