2015年10月26日(月)

一流社員は朝イチ仕事で「パソコンを使わない」

得する習慣、損する習慣【36】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
古川 武士 ふるかわ・たけし
習慣化コンサルティング代表取締役

古川 武士

日立製作所を経て2006年独立。「習慣は第二の天性」をモットーに、社員研修・コンサルティング・個人向けセミナーなどをおこなっている。著書に『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(いずれも日本実業出版)など。

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習慣化コンサルタント 古川武士=文
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一流の「朝」は100%、いい滑り出し

朝一番の仕事はいい滑り出しで、その勢いのまま、1日中「高密度」に取り組むことのできる一流ビジネスマンには、おのずと結果がついてきます。

聞いてみると、彼らには不思議な仕事の作法や習慣があることが多い。例えば、

・ 朝一番の仕事は、パソコンを使わない
・ 仕事はまず、最初の15分間だけ集中してみる
・ 帰社する際に、資料をプリントアウトする

これらが、いい仕事の循環を作り出すきっかけとなるというのです。一体どんな意味があるのでしょうか。その説明をする前に、朝、なかなかいい滑り出しができない大多数の人々の「現状」を見ておきましょう。

▼仕事の調子が出ない理由1:重要な仕事を後回しにする

「今日は新商品の企画書を作成する日だ」。朝、時間ギリギリに出社して、とりあえずパソコンを起動。メールをチェックし、郵送物の封を切る。案の定、関係部署からたくさんメールや伝言メモが来ている。

まずはこの雑用を済ませてスッキリしようと返信を始めた。ところが、1つ返信すると、そこにさらに問い合わせが来る。そうしている内に上司から呼ばれて急ぎの打ち合せを依頼される……。

こうして1日で最も重要な仕事(新商品の企画書)が後回しになり、夜の残業時間に重い腰を上げて取り組むという悪いパターンに陥りがちです。結果、夜、ヘトヘトの時間に企画書をつくる羽目に。と、どうしても仕事が非効率になり残業時間が増えます。

▼仕事の調子が出ない理由2:午後にやっとエンジンがかかる

理想的には、「最重要かつ気の重たくなる仕事」は朝一番に片づけるのがいい。これは、タイムマネジメントの中でもセオリー的な習慣です。

短時間でメリハリをつける「高密度仕事術」をコンサルティングする中で、8割の方は最重要の仕事を後回しにしていて、その結果、非効率に陥っています。

朝一番になぜ最重要の仕事に手をつけるといいのでしょうか?

基本的なことですが、睡眠で脳と体を休息させることで疲労が取れ、脳が最も活発に動きます。一方、夕方から夜にかけての脳は仕事で消耗し、疲労困憊している状態。この時期に最も思考のエネルギーを消費する「最重要の仕事」を行なうのは質の面でも効率の面でもよくありません。同じ脳でも、朝と夜では天と地なのです。

短時間労働をするためには、計画(家へ帰る時間)をきちんと決めて、その期限内で仕事を終わらせることが大切ですが、そのためには最重要の仕事から処理してかなければ、計画は実行できません。

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