一流が実践「朝イチ仕事」を速攻片付けるコツ4

▼最重要の仕事を片づける「3つのメリット」

さて、効率面での効用もありますが、「最重要の仕事」を朝一番で片づけることは、その後の時間に大きな影響をもたらします。精神的なメリットが大きいのです。

【メリット1】達成感

朝一番で最重要な商品企画の資料を完成させたら、当然、大きな達成感が得られます。この達成感を朝一番で味わうことはその後の仕事のリズムに好循環の影響を与えます。

【メリット2】快適さ

逆に、重要な仕事を先延ばしにしていると、常に「やらなきゃ」という緊迫感と気の重たさとともに過ごすことになります。朝一番に仕上げることができると、その気持ちから解放されて1日の快適さが高まります。

【メリット3】自己肯定感

重要な仕事を優先すると自分で決めて、その通りに実行する。自分で決めたルールや順番を守って主体性を発揮できると、自分で自分をコントロールできた感覚があり、自己肯定感につながります。

▼どうすれば朝一番で手をつけられるか?

とはいえ、「そうか! じゃあ明日の朝一番から重要な仕事をやろう!」と言ってもなかなか難しいものです。なぜなら、いつも通りの仕事のパターン、習慣に引き戻されるからです。

そこで実践上のアドバイスをしたいと思います。

◎コツ1:パソコンを使わない

最重要の仕事を着手する場合、いきなりパソコン作業から入ると、自動的にメールをチェックする流れとなり、集中モードが削がれます。そこで、商品企画書であればノートに構成やアイデアを書くことからスタートする、もしくは作った案をプリントアウトしておき、その資料に書き込むことから着手するなど、スタートをPC作業から始めないことです。PCを起動した瞬間からマルチタスク(複数の仕事の同時進行)の嵐に巻き込まれます。

◎コツ2:帰宅する際にプリントアウト

朝一番に、最重要の仕事を集中して済ませたいならば、パソコンを立ち上げる前に着手できる環境を準備することをお勧めします。すなわち、前日の帰宅する時などに資料をプリントアウトしておくなど、翌朝すぐ取り組めるような環境を整えるといいでしょう。