[中華料理] 大島や

――新鮮、山盛り、具だくさん。 東大関係者の胃袋はここで満たされる

創業は1950年、東大の赤門からほど近い落第横丁にあり、懐かしい昭和の雰囲気が漂う。話好きの気さくな店主の口からはほかでは聞けない貴重な“東大話”がぽんぽん飛び出す。店の2階に教授が下宿していたこともある。

●東京都文京区本郷5-30-2 TEL/03-3811-6592 営業時間/11:30~14:00、18:00~21:00(LO)日・祝休 席数28席 カード不可

1.「レバー入りニラ炒めライス」(730円)。小ぶりなレバーがそこかしこに見え隠れし、味は意外に上品だ。
 2.大島やの料理は野菜がたっぷりなのが特徴。ピーマン、白菜、人参が麺を隠すほどの「広東メン」(730円)。女性にも人気の高いメニューだという。
 3.「餃子だけじゃ物足りないから唐揚げもつけて」という東大生の要望に応えて誕生した「餃子ライス」(780円)。写真では餃子が品切れで4つだが、いつもは5つつく。
 4.「野菜揚ライス」(840円)。玉葱、ナス、ピーマンを素揚げし、生姜醤油のタレがかけられたシンプルな一品。外国人のベジタリアンに人気のメニューだ。

[居酒屋] つ串亭

――地鶏のレバ刺しが絶品。 酒飲みでなくても通いたい

下北沢に店を構えて36年、脱サラして調理師の免許を取ったご主人が一家で切り盛りする。気さくな雰囲気だが味は確か。著名な政治家や落語家、演劇人も常連で、親子3代で通いつめる客もいる。

●東京都世田谷区北沢2-1-9 TEL/03-3412-0082 営業時間/11:30~14:30(ランチ、月~金曜)、17:30~24:00(LO)無休 カウンター10席 テーブル20席 座敷26席 カード可(夜のみ)

1.岩手県産のあべ鶏を使った「焼き鳥五本盛合わせ」(680円)。写真下からモモ、ネギマ、つくね、レバー、ウズラ。甘みのある自家製のタレがどんな酒にもよくあう。
 2.体格が日本最大という地鶏、天草大王の「刺身四点盛合わせ」(1200円)。左から時計回りにササミ、レバー、砂肝、ハツ。濃厚なレバーは舌にとろけ、フォアグラの食感を彷彿とさせる。入荷がない日もあるので要確認。
 3.岩手県大船渡産の「カキのチーズ焼き」(1個300円)。赤ワインとの相性が抜群。
 4.「刺身三点盛合わせ」(1500円)。左から時計回りにブリ、中トロ、赤貝。値段を聞いて驚く、気前のいい盛り付けだ。

(構成・文=荻野進介 撮影=古市和義)