2015年6月8日(月)

今日もまた、会社や上司に「……させられている」被害者意識で働くのですか

得する習慣、損する習慣【27】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
古川 武士 ふるかわ・たけし
習慣化コンサルティング代表取締役

古川 武士

日立製作所を経て2006年独立。「習慣は第二の天性」をモットーに、社員研修・コンサルティング・個人向けセミナーなどをおこなっている。著書に『30日で人生を変える「続ける」習慣』『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』(いずれも日本実業出版)など。

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習慣化コンサルタント 古川武士=文
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コントロールできることに徹底的に集中

私、古川が新卒で内定した会社は、情報システムベンダーでした。大阪出身の私は大阪支社に法人営業として採用されました。しかし、入社2カ月前に大阪支社に呼ばれて、支社長と人事部長にこう言われました。

「当社は赤字なので、新人の君には子会社に出向してもらうことになった。東京の秋葉原にあるパソコンショップで働いてくれ」

なんと入社前に出向になり、見知らぬ東京の土地で希望とは全く違う個人向けの販売の仕事に就くことになりました。大阪支社の門を出たとき、目の前が真っ暗になったことを今も覚えています。

以来、「なぜ自分がこんな目に合うのか?」「全く約束が違う」と会社への不満や愚痴、怒りが湧いてくるばかり。毎日のように会社への愚痴ばかりこぼしていました。

そんな時に、ある心理学の本に出会いました。

そして、この本の中の1つの言葉が私を絶望の底から救ってくれました。

「コントロールできることと、できないことを明確に分けなさい、そして自分がコントロールできることに徹底的に集中しよう」

私は自分の状況にこの言葉を当てはめてみました。会社の人事や所属を自分でコントロールすることはできません。しかし、会社にいるか・やめるかは自分が決められることに気づくことができました。やめる自由は自分にあるのだ、と。

そして、あえて会社にいるなら何を学べるかということに集中しようと考えました。

「販売をすることで営業スキルが高まる」
「パソコンに詳しくなればITの法人営業の部署に戻っても役立つ」
「セールスのマインドは同じだから売上げを上げる努力をしよう」

と、自分が今できることに集中したのです。

その結果、見える世界が変わりました。思考の焦点が変わり、仕事が楽しくなりました。結果的に2カ月連続、本店の販売員の中で目標達成率No.1を実現することができました。この経験から、思考の焦点を変えるだけで、ストレスが大きく軽減されること、また思考のコントロールをすれば感情のコントロールができることを学びました。

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