フリーランス時代は本当に来たか?

フリーランスという働き方が注目されています。特定の企業に属さず、自らの専門スキルを武器に、独立した立場で働くスタイルです。WEBやアプリ制作などのIT分野をはじめ、デザイン、映像、音楽、翻訳、文書作成など、さまざまなサービス業務が対象となります。

近年、インターネット上で仕事の発注側と受注側をつなぐ「クラウドソーシング仲介サイト」の発達が、フリーランスの活動を手助けするようになりました。ランサーズ、クラウドワークス、CROWD(リアルワールド)といった専業ベンチャーから、Yahoo!クラウドソーシング(ヤフー)、Job-Hub(パソナグループ)といった大手企業まで参入しています。一昔前であれば、知人からの紹介や直接営業に頼っていた仕事獲得の手段が、一気に拡大したのです。

矢野経済研究所の発表によると、2011年度に44億円程度だったクラウドソーシングの市場規模は、2017年度には1474億円にまで拡大すると予測されています。

クラウドソーシング自体は、確実に増えていくでしょう。主な発注元である企業にとってはメリットが大きいからです。

たとえば、ある企業が新商品のロゴやキャラクターデザインを作成したいとします。これまでなら、まず取引先のデザイン会社に発注し、出てきた候補の中から選んでいたでしょう。ところが、仲介サイトのコンペ案件として掲載しておけば、多くのフリーランスからデザイン案の入札が寄せられます。企業としては、一番気に入ったデザインを選び、採用された人にのみ料金を支払えばよいのです。コンペ形式でなくても、その人の実績や評判、依頼費用などを比較しながら発注できますので、選択肢が広がり、コスト節約も期待できます。