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テア・マルコビッチ先生 
(黒板写真=PIXTA )

この連載の担当となって企画を考えているときに、ふと思った。「『1+1=2』って英語でどういうのか。中学校でも高校でも英語の授業で教わっていない気がするぞ。こんなことも知らずに、グローバル人材がどうのこうのなんて、話すのもおこがましいよな」と。

そして、恥を忍びつつ門を叩いたのが、東京・元麻布にある英会話教室の「マリーインターナショナルスクール」。下は3歳から上は中学3年生まで、68人の子どもたちが英語を習っている。それも算数と理科を通して、その場ですぐに理解できる英語をだ。

五十路の坂を越えた中年編集者のために時間をとってくれたのがテア・マルコビッチ先生。写真で見てわかるように知的で優しそうな美人の先生だ。「おっと、見とれていないで肝心なことを聞かなくては。テア先生、『1+1=2』って英語でどういうんですか?」。

テア先生はホワイトボードに計算式を板書しながら、「one plus one equals two」と教えてくれた。「えっ、『equal』でなく『equals』なんですか」と尋ねると、「『equal』の左辺は1つのかたまりで、『it』に当たります。ですから三人称単数で『equals』になります」との答えが。編集部に戻って辞書を引き、「equal」は「等しい」「同等の」という形容詞のほかに、「……に等しくなる」という動詞でもあったことを初めて知った。

また、足し算のことを「和」ともいうが、それに相当する英語が「sum」で、次のように言い換えられるそうだ。「The sum of one and one is two」。なんだか数学的な表現ですね。やっぱり「are」じゃなくて「is」なんだ。勉強になるなぁ。「テア先生、板書してくれた他の計算式の読み方も教えてください!」。

6-3=3

「Six minus three equals three」
「The difference between six and three is three」

4×2=8

「Four times two equals eight」
「The product of four and two is eight」

6÷2=3

「Six divided by two equals three」
「The quotient of six and two is three」

そうか、「引く」は「minus」そのもので、「差」が「difference」ね。「掛ける」は「time」で、「積」が「product」か。そして「割る」が「divide」で、「商」が「quotient」というわけね。どうして学校で教えてくれないのかなぁ。

でも、ビジネス誌の編集者として気になったのが「product」。よく「仕事は掛け算で」と相乗効果を発揮するような成果をあげることが推奨される。その「成果」を意味する「product」に掛け算である「積」という意味もあったなんて、「洋の東西を問わずなんだ」と一人合点がいく思いだ。が、悲しいかな、このことをテア先生に教えてあげようと思っても、英語でどういうのかわからない……。