2015年1月7日(水)

会社の問題を単純化する、ドラッカー6つの教え

PRESIDENT 2014年3月3日号

著者
リック・ウォーツマン 

リック・ウォーツマン=文 ディプロマット=翻訳 時事通信フォト=写真
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ピーター・ドラッカー氏 「顧客が何を求め、何を必要としているかを探求することが最も大切だ」(時事通信フォト=写真)

1981年、ピーター・ドラッカーはニューヨーク大学で「大規模組織内で増大する複雑性の管理」と題した講演を行った。自動車産業や銀行業などから引き出した教訓を用いて、「本当の挑戦は」巨大な「技術の変化や市場の変化」を前にして「自分たちがこの先何をするかを決めること」だとし、そうした世界でうまく対処していくための挑発的な処方箋を示した。

だが、例によって、ドラッカーは答えを与えただけではなく、次の問いを投げかけたのだ。「古さのなかにわれわれはどのようにして新しさを形成するのか?」「経営管理者の内なる起業家精神をあなたはどのようにして形成するか?」、いくつもの文化にまたがる広い地理的範囲で活動している多国籍企業では「どのようにして結束を維持するか?」。

ほとんどの企業が時代遅れのモデルを使い続けていることを考えると、これはほとんどのマネジャーが抱いている感覚だろう。ドラッカーはいつも鋭い問いを投げかけ、その後で人々に既存の想定を疑い、厄介な問題をとらえ直し、別の見方を検討するよう促していたのである。

ドラッカーのニューヨーク大学での講演から30年経ったが、その間、われわれが直面する複雑性のレベルは上がる一方だ。

それを念頭に置いて、ドラッカーが彼の言う「規模、市場、製品、技術の複雑性」に対処しようとしているマネジャーに今突きつけると思われる6つの問い(ドラッカーの著作より)を考えてみたい。最初の2つはあなたの組織全体にかかわるもの、次の2つはあなたの下で働いている人々に向けられるべきもの、そして最後の2つはあなただけに向けられるものだ。

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