家庭学習がきちんとできる子とできない子、違いはどこか? 教育心理学の専門家に聞いたら、その差は意外に単純なことでした!

次の1分45秒で学習目的を考える

今日やる勉強について、自分で計画を立てましたが、勉強の効率を左右するのが、目的意識です。なぜなら、これから行う学習の目的がはっきりしていれば、勉強に対するモチベーションは高まり、ひと通り勉強した後、習得できたかどうかの確認もやりやすいからです。また、どこまでやればその日の勉強が終わったのかがわかりやすいので、子供でも達成感が得られて勉強にメリハリもつきます。勉強していて楽しいはずです。

そのため、学習計画を立てたらすぐ、2分弱で構わないので、これから取り組む勉強の目的が何なのかを考える時間をつくります。

図を拡大
計画を立てたら、その目的まで考えよう。

たとえば、学習計画で3ページ分の漢字の書き取りをすると決めていた場合、「意味がわからない漢字は辞書で調べて、漢字とその意味のすべてを完璧に覚える」などの目的を頭の中でしっかりと確認します。数学なら「方程式の解き方をマスターして、○ページから○ページの問題をすべて解けるようにする」といった具合です。

目的がしっかりしていないと、勉強を終えたときに「何を勉強したんだっけ?」と自ら意欲的に学べなくなります。また「これで終わりで良かったのかな? もっとやったほうが良かったのかな」と不安になる子もいるでしょう。

あまり実践されてはいないようですが、学習指導要領の中にも、「学習目標=何を学ぶか」を授業の最初に伝えるよう記されています。そのうえで授業を進め、最後に学習目標を身に付けることができたかどうかを考えさせて1時限を終えるよう書かれているのです。このことからも勉強をする際、目的を明確にすることの大切さをうかがい知ることができます。

こうして学習計画を立て、学習目的を考え終えてからであれば、休憩しても、テレビを見ても構いません。そのうちソワソワしだし、自分から机に向かうはずです。

金子 保
埼玉大学教育心理学研究室で助手を7年間務めた後、教育心理学の実践研究のため小学校教諭に。現在はさいたま市教育相談センター所長として、子供の問題行動やひきこもりなどの相談にあたる。著書は『成績アップの秘密は、帰宅後5分にあった!』『6歳までにしておきたい親子体験』ほか多数。