男の本音は家事育児をやりたくない

ある調査によると、女性は残業をすればするほど出世しますが、男性はそこに相関関係がほとんどありません。つまり、女性が出世するためには家庭と時間を犠牲にしなければいけない。これでは、家庭を持とうという女性は少なくなってしまいます。いま日本は、女性の活用を謳っています。そうであればなおさら、時代錯誤的な女性蔑視を改めないといけないと強く思います。

こんなことを言う人がいます。

「今回のセクハラやじはひどい。僕はそんなことは決して言わない」

確かに、そうしたことは言わないような人たちですが、こんなことをポロッと口にしたりします。

「取れたボタンをサッとつけてくれるような人でないと、結婚したくない」

家事や育児はすべて妻がやるものと、心の奥深くでは考えているのです。そういう意味では、世の中も企業もまだまだ男社会なんです。それを一気に変革することは難しいでしょう。でも、少しずつでも変えていかなければ何も動きません。女性が輝ける世の中になり、少子高齢化を解決するような糸口を見つける。そうした政策を打ち出すことが政治家の役割だと肝に銘じています。ただその部分に関しては、まだ保守的な考えの指導者が多い。トップがスマートに理解してくれれば日本経済の発展につながり、子どもも増えて幸せな家庭が多くなってくると思うのです。「東京」も長期的な視点を持ちながら国と一緒になって世の中を変えていきたい。それが私に与えられたミッションだと思っています。

塩村文夏(しおむら・あやか)
1978年、広島県生まれ。99年、共立女子短期大学卒業後、Australian School of Hotel Management and Hospitalityへ留学。放送作家として「24時間テレビ」(日本テレビ)「夕焼け寺ちゃん活動中」(文化放送)など、数々の番組を担当。2013年、東京都議会議員。
(青柳雄介=構成 村上庄吾=撮影 時事通信フォト=写真)
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