2014年11月13日(木)

コンビニより多い歯科医が悲鳴! なぜ歯医者さんの給料は安いのか

人事&給料の謎【5】

PRESIDENT Online スペシャル

著者
山口 俊一 やまぐち・しゅんいち
株式会社新経営サービス 常務取締役 人事戦略研究所所長

山口 俊一人事コンサルタントとして20年超。人事コンサルティングのほか、講演、執筆活動を中心に活躍している。約400社の人事・賃金制度改革を支援してきた人事戦略研究所を立ち上げ、現在に至る。一部上場企業から中堅・中小企業に至るまで、様々な業種・業態の人事制度改革コンサルティングを手掛ける。最新著書は、『業種別人事制度(3)商社・卸売業』『業種別人事制度(6)運輸・物流業』(中央経済社) >>人事戦略研究所サイト http://jinji.jp

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新経営サービス 常務取締役 人事戦略研究所所長 山口俊一=文
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なぜか歯医者さんの年収下落が止まらない!

高収入のイメージが強いお医者さんですが、同じ医師の中でも、年を追って平均年収の下がっている分野があります。

それは歯医者さんです。

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勤務歯科医師の平均年収の推移

グラフは、厚生労働省調査の歯科医師(勤務者)の平均年収です。

2013年の調査分で、残業代を入れても年収621万円という結果が出ています。実に、同じ年の勤務医師の年収1072万円に対して、60%弱の水準ということになります。

開業医に関しても、収益の悪化傾向は顕著です。バブルの頃には、高級外車を乗り回していたイメージのある職業ですが、今は昔。環境が様変わりしているのです。

一方、他の分野の医師と比べて、決して簡単になれるということはありません。大学は6年通わなければならないし、学費も同じくらいかかります。私立大学歯学部の場合、6年間で3000万円以上の学費がかかるケースも珍しくありません。しかも、歯科医は一定の勤務期間の後、開業する割合が圧倒的に高いため、相応の資金リスクも背負わなければなりません。高額な設備機器が必要なため、テナントでの開業でも、5000万円程度の初期資金が必要になるのです。

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