<strong>NEC 岩城善広</strong>●1975年生まれ。モバイルターミナル事業部主任。携帯の商品戦略を練る際に必要な市場調査の技術を活かしてボランティアで鎌倉市の行政評価に携わる。
NEC 岩城善広●1975年生まれ。モバイルターミナル事業部主任。携帯の商品戦略を練る際に必要な市場調査の技術を活かしてボランティアで鎌倉市の行政評価に携わる。

一方、同じNEC社員でも、33歳の岩城善広さん(モバイルターミナル事業部)はかなり違った価値観を持っている。05年から、居住する鎌倉市の行政評価を行う「市民評価委員」として活動しているが、「社会貢献という言葉はあまり好きではない。自分の家をきれいにするのと同じように、鎌倉市を、会社を、社会全体を良くしたいんです」と話す。

人生全体で捉えると、プライベートと仕事は不可分。行政評価を通じて知った世の中の変化は、携帯電話の商品企画という仕事に活かせる。逆に、仕事で培った情報分析力や提案力は行政に活かせる。

自分や家族のことを考えるように、世の中や会社のことを考えるのは当然――そういう発想を持つようになったのは地域の活動などに積極的だった祖母や両親の影響が強いという。07年にギラン・バレー症候群を発症し、2カ月間寝たきりになったことも、生きることの意味を問い直す契機になった。