2013年12月4日(水)

「恋チュンダンス」は職場活性化の特効薬だ

しごとの未来地図

PRESIDENT 2013年12月16日号

著者
中原 淳 なかはら・じゅん
東京大学大学総合教育研究センター准教授

中原 淳1975年、北海道生まれ。東京大学教育学部卒業、大阪大学大学院人間科学研究科、米国・マサチューセッツ工科大学客員研究員などを経て、2006年より現職。著書に『職場学習論』『経営学習論』『プレイフル・ラーニング』(共著)など。

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東京大学大学総合教育研究センター准教授 中原 淳 構成=井上佐保子

ダンスPVは仮想社員運動会

日本交通ver.には社長、社長夫人、タクシー運転手も登場

カモンカモンカモンカモンベイビー♪ と職場でダンスする人々。このところ、企業や官庁などの社員、職員がみんなでAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」(略して恋チュン)に合わせて踊る動画が次々とアップされ、話題を呼んでいます。公開しているのは、IT企業のサイバーエージェントやアパレルのサマンサタバサなど若い社員の多い企業から、タクシー大手の日本交通、佐賀県庁、神奈川県庁など様々。どの動画も、社員、職員の方々がそれぞれの持ち場で曲に合わせて踊る様子をつなぐ組織紹介VTRのようなつくりになっています。

ノリノリで踊る社長や知事、真面目な顔で踊る警備員のおじさん、エプロン姿で踊る食堂のおばさんたちなど、その様子はなんともほほえましく、また「こんな部署もあるんだ……」などと、興味深くもあり、ついつい見入ってしまいます。気になる方は、ぜひネット検索して見てみてください。

きっかけとなったのは、AKB48グループのスタッフが踊るPVで、その後、様々な企業、団体に広がりました。プロモーションの一環としてAKB側から話を持ちかけられたところもあるようですが、自主的に始めたところも多いようです。

このような「社員ダンスPV」は組織にとって、どんな意味があるのでしょうか。

当然ですが、1番の目的は宣伝、PRです。ネット上で話題となりテレビなど様々なメディアにも取り上げられた結果、サイバーエージェント、神奈川県庁のPVは、再生回数が200万回を超えています。サイバーエージェントでは「会社のカルチャーを伝えることで、採用活動への効果も期待したい」とのこと。確かに「若い人が多くて楽しく仕事ができそう」と、志望者も増えそうです。

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