2013年11月25日(月)

あなたは、何のために仕事をしているのか?

「年収1億円」稼ぎのエッセンス 第16回

PRESIDENT BOOKS /PRESIDENT Online スペシャル

著者
江上 治 えがみ・おさむ
株式会社オフィシャル 代表取締役

1967年生まれ。有名プロスポーツ選手から経営者まで、年収1億円超えのクライアントを50名以上抱える富裕層専門のカリスマファイナンシャルプランナー。サラリーマン時代には大手損害保険会社、生命保険会社の代理店支援営業における新規開拓分野および売上達成率で、全国1位を4回受賞。損保会社では最短、最年少でマネジャーに昇格。生保会社でも最短でのマネジャー昇格を果たす。独立後は、保険営業を中心としたFP事務所を設立。人脈ゼロ、資金ゼロから1000名を超える顧客を開拓し、これまでに通算600億円の保険契約を獲得。著書にベストセラーとなった『年収1億円思考』がある。

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株式会社オフィシャル 代表取締役 江上 治
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人生における目的や志は、生きていくうえでの指針になる。

何のために仕事をしているのか、どんな生き方がしたいのかなどを、折りに触れて意識し確認することで、迷いや悩みから立ち戻るきっかけにもなる。成功による慢心やうぬぼれを戒めることもできる。

目的や志が明確であれば、そこに共感したり賛同したりする人たちが集まってくるだろう。「その志を応援しよう」と申し出てくれる実力者が現れる場合もある。

とはいえ、若くして志を語れる人はほとんどいない。私もそうだった。何のために仕事をするのかも考えたことがなかった。

それでもどこかの段階で、仕事に対する思いを志に昇華していくプロセスが必要だ。きっかけはさまざまだが、人との出会いが契機になる場合が多い。私が志について考えるようになったのも、ある地方銀行の副頭取との出会いだった。

20代のころ、私は「3年以内に全国1位になる」と社内で宣言していた。そこで売上をあげるために、毎朝の銀行回りを自分に課していた。行員が取引先企業を訪問する際に同行し、保険を販売させてもらうのである。そのとき、毎朝銀行へやってくる営業マンは珍しいと、関心をもってくれたのが、副頭取だった。

全国一を狙っているのだと話すと、その率直さも気に入ってもらえたようで、銀行の各支店長をはじめ地元の有力者を紹介してくれるなど、何かと目をかけてもらえるようになった。

あるとき副頭取に、なぜ損害保険会社を選んだのかと質問された。

私の父は、親類の借金の返済に追われ、それがもとで命を縮めた。私がサラリーマンになったのには、その父の死が影響していた。

商売をすれば借金の苦労がある。父の死を前に、そう思った。そのため、一流企業に就職することで、一生を安泰に暮らしたいと考えたのだ。

ところが、それを聞いた副頭取は、
「キミはつまらん男だな」
と言い放ったのだ。
「保険を売って、金を儲けることしか考えてない。キミには何の魅力も感じないよ」

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