なぜ短時間に異常なほどの仕事をこなすのか

営業マンが成績トップの同僚を見て不思議がる。

「週に10人の顧客と会い、1年分のノルマを第1四半期のうちに達成する時間を彼はどうやって見つけているのだろう。私は週に5件のアポイントをこなし、すべての事務作業を期限までに仕上げて提出するのがやっとなのに」。

マネジャーが出世コースに乗っている同僚を見てため息をつく。

「戦略構想を提唱し、幹部たちと関係を築き、それでいて週40時間しか働かないなどということが、彼女はどうしてできるのだろう。私はプロジェクト会議がぎっしり詰まった1日の後、自分の部署を発展させるために前向きな行動をとることなどとうていできず、せいぜいよくて夜、電子メールに返信するぐらいなのに」。

その秘訣を教えよう。他の人々ほど労力を使っていないように見えるのに、他の人々よりずっと先を走っているこの2人は、本当に重要なことを見きわめて、その分野でずば抜けた成果をあげ、他のすべてのことについてはほどほどをめざすすべを心得ているのである。

成績トップの営業マンは、おそらく事務作業に他の営業マンの半分足らずの時間しか使っていないだろう。彼の事務作業は確かに雑かもしれないが、売り上げ数字を大きく伸ばしているので、そんなことは誰も気にしない。経営上層部の目に留まったマネジャーは、文法的に不完全な電子メールを送ったり、戦術会議への出席要請を断ったりしているかもしれない。だが、本当に重要なプロジェクトや会議のときは、誰よりも光り輝く。