プレジデント調査室vol.2 何のために、勉強している?
仕事や人生の重要テーマについて、PRESIDENT編集部が独自に行った調査からビジネスリーダーの偽らざる本音をあぶりだす「プレジデント調査室」。その調査結果について、PRESIDENT Business Portalにてお伝えします。第2回のテーマは「ビジネスパーソンの勉強」です。

「リスキリング」や「リカレント」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。今や、特別に目的のある人、ヤル気のある人だけが勉強しているのではなく、多くの人がキャリアのために学んでいるのではないかという仮説が立てられますが、実際はどうでしょうか。

プレジデント編集部では、2021年12月、PRESIDENT Online会員に対してアンケートを実施。1860名から回答を得ました。そのうち、「経営者・役員」(311名)と「一般社員」(587名)の回答を比較した結果をまとめてお伝えします。

あなたは、今、何か継続して勉強していることがありますか?

「あなたは、今、何か継続して勉強していることがありますか?」という質問には、経営者・役員、一般社員ともに「はい」と回答した人が全体の4分の3を超えています。日々継続して勉強を続ける人が多いことから、役職にかかわらず、ビジネスパーソンの向上心が高いことがわかります。

勉強の目的は?

「勉強の目的は?」という質問では、経営者・役員は、「現在の仕事のため」と回答した人がもっとも多く、58.5%でした。一方、一般社員で「現在の仕事のため」と回答したのは、44.6%で、わずかではありますが「将来や新しい仕事のため」と回答した人(47%)のほうが多いという結果となりました。経営者・役員はいまの仕事のため、対して一般社員はいまの仕事はもちろん、将来を見据えて勉強していることがうかがえます。

何を勉強している?

「何を勉強している?」という質問の回答では、経営者・役員は「職務に関する専門知識」と回答した人がもっとも多く、46.3%という結果でした。責任あるポジションゆえに求められる知識も多く、専門的な勉強をしている人が多いと言えるでしょう。「マネジメントスキル」についても、経営者・役員に勉強している人が多いというのは納得です。

勉強のツールは?

「勉強のツールは?」という質問には、経営者・役員と一般社員のどちらも「本(テキストや問題集など)」と回答した人がもっとも多い結果となりました。パソコン、スマートフォン等のデジタルデバイスをひとり複数台所有することが普通になった令和の時代でも、自分のペースで少しの時間でも勉強できるツールとして「本」は根強く支持されていることがわかります。

勉強は楽しい?

「勉強は楽しい?」という質問で、経営者・役員は「ずっと楽しい」「大人になって楽しくなった」と回答した人を合わせると91.3%でした。「大人になってから楽しくなった」と回答した人は53.7%で、社会人になってから学びの楽しさを感じた人も多いことがわかります。

また、一般社員でも「大人になってから勉強が楽しくなった」と回答した人が56.7%と最多となり、勉強に「楽しさ」を感じ始めているようです。

あなたは何歳?

今回調査した回答者の属性ですが、経営者・役員は60代以上が52.4%と最も多く、一方で一般社員は40代が32.2%、50代が32.7%と同程度という結果でした。比較的高い年齢層の回答者となりましたが、いくつになっても学び続ける『PRESIDENT』「PRESIDENT Online」読者の勉強熱心な姿勢がうかがえます。

*四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。
*調査&集計方法:2021年12月、PRESIDENT Online会員1860名から回答を得た。「経営者・役員」(311名)と、「一般社員」(587名)と比較。
*構成:PRESIDENT編集部

『PRESIDENT』では、今後もこのような読者への独自調査を続け、ビジネスパーソンの本音をひもとく取り組みを続けてまいります。

企業さまと協働しての調査やレポート作成、調査結果を基にしたコンサルティングも可能です。まずは、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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