――2024年7月から、「PRESIDENT Online」の編集長となりました。
大役を任せていただいて身が引き締まる思いです。
PRESIDENT Onlineは、ビジネスパーソンの仕事と生活両面の課題に向き合うWebメディアです。数々の決断の場、思考の場に気づきとなるような視点を届けたいと考えています。
ケンブリッジ大学の研究によると、人は1日に3万5000回の決断をしているのだそうです。何を食べて何を着るかといった日常の小さな選択から、ビジネス上の大きな意思決定、人生の岐路における決断。
私たちの記事作りの根幹にあるのは、そんなあらゆるシーンで役に立てる相棒でありたい、という思いです。
――横田編集長は、PRESIDENT編集部、PRESIDENT WOMAN副編集長、PRESIDENT Online副編集長を経て、24年7月よりPRESIDENT Online編集長に就任ですね。雑誌とWeb、『PRESIDENT』と『PRESIDENT WOMAN』、それぞれ経験されてきて「PRESIDENT Onlineらしさ」についてどう捉えていますか?
『PRESIDENT』は経験を積んだビジネスリーダー、エグゼクティブ層を、『PRESIDENT WOMAN』は女性リーダー層を対象にしています。「理想のリーダー像」「なりたいリーダー像」を示して読者を応援していくような力強い存在だと認識しています。
一方でPRESIDENT Onlineは、より幅広い年齢層の方に読んでいただいている手ごたえがあります。幅広い読者の日々の仕事と生活に密着しているからこそ、記事を出した時の反響は大きく、社会的影響力の大きさを実感しているところです。
これからも読者に寄り添って毎日をよりおもしろくするお手伝いをしていきます。
――PRESIDENT Online編集長として意気込みを教えてください。
先ほど「あらゆるシーンで役に立てる相棒でありたい」と述べました。これを実現するため、メルマガやSNSなど、よりPRESIDENT Onlineを身近に活用していただけるサービスを強化していきます。
同時に、何と言っても記事作りです。
編集部でよく話すのは「自分たちの身近な悩みや興味をとことん深掘りしよう」ということです。深く掘ったところに多くのビジネスパーソンが直面する課題が隠されていると考えているからです。
読者の広くて深いニーズにお応えしていくため、公私ともにさまざまな経験をした編集者が活躍できる組織にしておくことも大事な役割だと受けとめています。
このような記事作りの中で、同じテーマについてまったく矛盾したように見える記事を配信することもあります。ときに読者の方から「どちらが言いたいのか」とお問い合わせをいただくことがあるほどです。
正解はどちらなのか、答えはないと思っています。ただ、悩みが課題となり、解決へと向かう過程において、何かのヒントを提供したいというのが私たちの考えです。
1つのテーマをじっくり掘り下げるため、記事の文字数は結果的に3000~4000字になり、1万字を超える大作を前後編でお届けすることもあります。
PRESIDENT Onlineには、そうした確かな視点のある記事を面白いと思って読んでくださる読者の方がたくさんいます。目の肥えた皆様の高い期待に応えられるよう、これからも記事をしっかり届けてまいります。