プレジデント調査室vol.1 自分の給料をどう思う?
仕事や人生の重要テーマについて、PRESIDENT編集部が独自に行った調査からビジネスリーダーの偽らざる本音をあぶりだす「プレジデント調査室」。その調査結果について、PRESIDENT Business Portalにてお伝えします。第1回のテーマは「自分の給料」です。

日本人の給料が伸びていません。国税庁が2021年9月に発表した「民間給与実態統計調査」の最新結果は平均433万円。1990年代よりも低いというありさまです。ビジネスパーソンは、これを良しとしているのでしょうか。自分の給料をどう思っているのでしょうか。

プレジデント編集部では、2021年7月、PRESIDENT Online会員に対してアンケートを実施。2112名から回答を得ました。「管理職」(849名)と「経営者・役員」(436名)を加えたグループを「ビジネスリーダー」とし、「一般社員」(624名)と比較した結果をまとめてお伝えします。

自分の年収をどう思う?

「自分の年収をどう思う?」という質問に、一般社員は約4割が「安い」と感じているようです。対して、ビジネスリーダーで自分の給料を「安い」と感じている人はわずか2割でした。自分の給料が「高い」と感じている人の割合も一般社員の約2倍と、自分の年収についての満足度は比較的高いと言えるでしょう。

自分の年収が気になる?

「自分の年収が気になる?」という質問には、「よく気にする」の回答がビジネスリーダーは22%、一般社員は28%という結果でした。「よく気にする」「たまに気にする」を合わせるとどちらも7割を超えることから、役職に関係なく、ビジネスパーソンのおよそ4分の3は自分の年収について関心が高い様子です。

今の年収はいくら?

「今の年収はいくら?」という質問の結果からも、ビジネスリーダーでは3割以上が年収1200万円を超えており、役職と年収がリンクしていることがうかがえます。ビジネスリーダーでは自分の年収を「800万~1200万」と回答した人が34%と最も多く、先述した「民間給与実態統計調査」の平均年収433万円を大きく上回っています。

自分の働きに、給料は見合っている?

「自分の働きに、給料は見合っている?」という質問に対しては、約半数の人が「見合っている」と考えているようです。また、冒頭で申し上げたように全体的には給料が伸びていない日本の労働環境のなか、ビジネスリーダー、一般社員ともに約11%が「働きより高い」と感じているという点も、興味深い結果となりました。

給料が原因で転職を考えたことは?

「給料が原因で転職を考えたことは?」という質問に「ない」と回答した人は、ビジネスリーダーでは67%、一般社員では53%で、どちらの層でも「給料が原因で転職を考えたことはない」という人が多いという結果となりました。また、ビジネスリーダーは「ない」と回答した人がより多く、自身の給料に関しては満足していることがうかがえます。

*四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。
*調査&集計方法:2021年7月、PRESIDENT Online会員2112名から回答を得た。「管理職」(849名)と「経営者・役員」(436名)を加えたグループを「ビジネスリーダー」とし、「一般社員」(624名)と比較。
*構成:PRESIDENT編集部

『PRESIDENT』では、今後もこのような読者への独自調査を続け、ビジネスパーソンの本音をひもとく取り組みを続けてまいります。

企業さまと協働しての調査やレポート作成、調査結果を基にしたコンサルティングも可能です。まずは、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

プレジデント調査室 記事をすべて読む