脂の摂取は「バランス」が重要

肉を食べ過ぎると脳が硬くなるなら、肉食文化の国の人はみんな脳が硬いの? これまでのお話で、そんな疑問を持った人もいるかもしれませんね。

もちろん、そんなことはありません。実は、脂の摂取はバランスが重要であるため、硬い飽和脂肪酸をとった分、やわらかな不飽和脂肪酸をとれば体内で大きな問題になる心配はなくなります。また、トランス脂肪酸もよい脂をとることで入れ替えることができるのです。

小山浩子『「賢い脳」は脂が9割』(プレジデント社)
小山浩子『「賢い脳」は脂が9割』(プレジデント社)

肉食文化の国では、そうしたバランスをとる食習慣が何かしらあるものです。

私がそのことを実際に目の当たりにしたのが、2012年に訪れたドイツでした。ドイツは肉の消費量が日本よりも1.5~2倍多いといわれている、肉食文化の国。

私がスーパーを訪れたとき、一番驚いたのが、アマニ油の品ぞろえのよさでした。大きな棚にさまざまなメーカーのアマニ油がズラリと並んでいたのです。しかも、日本では考えられないほど、大きなボトルで!

現地の人にその驚きを告げたところ、「私たちは肉をたくさん食べるから、そのかわりサラダにたっぷりアマニ油をかけるんだよ」と教えてくれました。ドイツの子どもたちも、朝のシリアルには牛乳と一緒にアマニ油をかけるのが習慣になっているそう。

硬い脂の悪影響を打ち消す技を、合理的なドイツの人たちは昔から当たり前にやっていたわけです。皆さんも「ちょっと最近、肉が多いかも」と思ったら、朝はアマニ油をかけた「ドイツ式シリアル」をおためしくださいね。