肉も「適度」にとれば優秀な育脳食材に
とはいえ、「肉はダメ!」と悪者にするのはちょっとまってください。肉からは脳の材料になるタンパク質がたっぷりとれるうえ、鉄やビタミンB群など、脳を働かせるうえで欠かせない栄養素もとれる優秀な食材でもあります。
また、卵は神経伝達物質の素になる脂質の一種「レシチン」の宝庫! 摂取量が肉や卵だけに偏り過ぎなければよく、どちらも優秀な育脳食材ですから、魚と合わせて食卓に登場させてください。
肉を選ぶときはなるべく脂身の少ない赤身肉やヒレ肉を選んだり、牛肉や豚肉と比べて飽和脂肪酸の含有量が少ない鶏肉をメインにするなどの工夫をするのもおすすめです。
DHAの働きを邪魔する食品
脳を硬くしてしまうのは、肉や卵に含まれる飽和脂肪酸だけではありません。実は、もっと警戒すべき脂があります。それが、「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸とは、飽和脂肪酸の仲間で、天然のものと人工のものがあります。天然のトランス脂肪酸は牛乳や乳製品のなかに微量に含まれているもの。人工のものは植物油を製造する工程でできるもので、部分的に水素添加した油脂でできたマーガリンやショートニングなどがそれにあたります。
また、それらを原料とするパンやケーキ、揚げ油などにも含まれています。
近年、このトランス脂肪酸の多量摂取が、動脈硬化や肥満、免疫力の低下などの原因になるとして問題視されるようになりました。当然、脳にも無視できない悪影響があります。
トランス脂肪酸は脳内に入るとDHAのすぐそばに侵入し、育脳効果をもたらすDHAの働きを邪魔するといわれています。脳を急激に成長させている時期の子どもには、まさに禁忌(タブー)ともいえるもの。おやつ選びの際には、特に気を付けていきましょう。
最近は、食品メーカーがトランス脂肪酸の使用を減らす動きも見せてきました。皆さんも、スーパーやコンビニエンスストアで「トランスフリー」と明記された商品を目にするようになったのではないでしょうか。
実際に、農水省の調べによれば、日本人のトランス脂肪酸の摂取量は近年、減少してきているようです。そうした配慮のある商品を手にすることも、子どもの脳を守ることにつながるといえます。



