子供が「辞めたい」と言い出したら
とはいえ目標設定しても、そこに行きつくまでに挫折はよくあること。特に小学生の子であれば、そこで「辞めたい」と言い出すかもしれません。
でも大谷選手も急に大リーグでMVPをとったわけではありません。中学校のときは鉛筆のような細い体で打たれまくり、高校時代もプレーで失敗して、文句を言って、監督に叱られまくったと聞いています。それがもともとの大谷選手の姿です。でもそこから少しずつ成長していった。つまり人間が成長していくには、段階を追っていかなければいけないわけです。
重要なのは、一つひとつ成功体験を積むこと。
親御さんは、子供がやる気をなくしたら、ぜひ日誌ノートを用意して「明日の目標を書いてごらん」と子供に目標を書かせてみてください。それをやれば、ワクワクする、生き生きする、楽しくなる、そういったことを一つでも二つでも書いて、できたら丸をつける。それで小成功。
そういった小さな成功をもとに、次の試合で勝つことを目指そうとか、点を入れられるように頑張ろうとか、次の目標に挑戦して、それをクリアしていく。
「反省」させる代わりに…
その過程において非常に大事なのは、冒頭でもお伝えしたように「反省」をさせないことです。この親御さんがおっしゃっていた通り、日本のコーチは失敗したら、つい映像を出してきて、ここを見ろ、ここが悪いと、失敗したところばかりを見せて、やり直しをさせます。でも、それをすると失敗が強化されるだけ。繰り返すようですが、反省は悪です。
よいのは、反省ではなく「もう一度、やり直せるとしたらどうする?」という言葉がけです。人はどうする? と言われたとたん、未来に気持ちが向いて、行動を改善しようとします。とにかく反省というのは、非常にナンセンス。もう死語にしなければいけないですよ。
こんな方法で、子供たちは自ら自信を供給しながら、小成功体験を積み上げていけば、メンタルがだんだん強くなり、やがて挫折を乗り越え、目標に向かって頑張れるようになるのです。


