「三語作文」を創作!

読む力と書く力はリンクしており、「書く」ことは「読む」力も伸ばすという。中本さんが読解力アップにバツグンの効果があるとおすすめするのが「三語作文」だ。文字通り、三つの単語を使って文章を作る。

親が準備するのは子供が知らない三つの単語のみ。子供はその意味を辞書やネットで調べたうえで、三つすべてを使って120字ほどのストーリーを創作する(単語を使う順は問わない)。最大のポイントは楽しむことで、家庭なら親子で書き合ってからの発表会がおすすめだ。一緒にやってみると案外難しいことがわかる。

「言葉の意味や使い方を知るだけでなく、どんな接続語や指示語を使うべきかなど、前後の文をつなぐ力が鍛えられます。他人にも伝わる文章を書くことが求められるからです。また、自ら物語を構成することで、文章構造への理解も深まるでしょう」

単語を選ぶコツは、日常的に使う言葉のほか、少し難易度の高い抽象的な言葉も入れること。子供が読んだ小学生新聞などから単語を拾うも良し。ChatGPTに「小学4年生で習う言葉の中で、抽象的な言葉やニュースで使われる言葉などを織り交ぜて三つ以上教えて」などと聞いて、単語を挙げてもらっても良し。文章の添削を依頼してもいいだろう。親に添削されないので勉強感が出ず、子供も楽しみやすい。

「スタートはハードルを下げて『右往左往』『ためらう』『紛失』など、文章が作りやすいジャンルの近い単語を三つ選んでやるといいでしょう。まずは二つ使えたら120点! としてもいいです」

なるべく勉強と思わせないのがポイント。三語作文で作る内容の主人公を決めて物語形式にしたり、毎回を連載形式にしたりするなど、創作の楽しみを味わう形にするのもいいそうだ。

プリントの一例
すばる進学セミナーの生徒が実際に取り組んだ「三語作文」プリントの一例。(こちらは中学受験生に向けた単語をチョイスしたためより難易度は高めの内容になっている)

教える人
かまくら国語塾主宰 中本順也さん

すばる進学セミナー代表。近著に『おうちでできる子どもの国語力の伸ばし方』(かんき出版)がある。

※本稿は、『プレジデントFamily2025春号』の一部を再編集したものです。