「やっと解放された!」と思っているかもしれない

本田秀夫『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』(バトン社)
本田秀夫『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』(バトン社)

しかし、子どもが登校しぶりをするという場合に、帰宅しぶりがあるかどうかを親や先生に聞いてみると、「ない」と言われることがほとんどです。先ほどの例のように、切り替えが苦手で登校も帰宅もしぶるという子もいますが、それは登校しぶり全体の1%もいないと思います。登校しぶりをする子のほとんどは、自宅に帰ることを嫌がりません。

学校に行くのは嫌だけど、家に帰るのは嫌ではないということは、つまり学校は楽しくないということでしょう。そう感じている子は学校の授業が終わると、さっさと家に帰っていきます。なかには笑顔で帰宅していく子もいます。

その姿を見て「あの子は充実した一日を過ごして、晴れ晴れとした気持ちで帰っていった」と思う人もいるかもしれませんが、おそらくそうではないでしょう。本人は「やっと解放された!」という安堵に包まれているのかもしれません。

【まとめ】
子どもが「学校に行きたくない」と言い出すのは問題の最終段階、SOSのサインです。いろいろと悩みながら、誰にも言わず、もう限界だと感じて、ようやくつらい気持ちを言葉に出したときです。様子を見ている場合ではなく、すぐに対応する必要があります!