ホワイトボードで“自律した子”が育つ

子どもが小学校4年生くらいになると、親としては「自分の予定は自分で立てて守ってくれるようになったらいいな」と思うもの。しかし、計画性があるかどうか、立てた計画を実行できるかどうかは、年齢性別に関係なく個人差があります。

それでも親は「保育園で一緒だった○○くんや△△さんは、自分で段取りよく日々を過ごしていると聞くけど、うちの子は……」と比較してしまいがち。でも、学童保育でたくさんの子どもたちと接してきた中で自信を持って言えることですが、大人側が施すちょっとした仕掛けと少しの期間見守る根気があれば、どの子も自ら動く行動習慣を身につけていくことができます。

例えば、小道具として100円ショップに売っているようなホワイトボードを用意します。そこに休日の過ごし方の一日のスケジュールを自分で書いてもらいましょう。起きる時間、宿題の時間、遊ぶ時間、就寝時間など……。

「休みの日は、朝は何時に起きる?」
「宿題はどのタイミングにやる?」
「ゲームは、何時までやっていいことにする?」
小さなホワイトボード
写真=iStock.com/Hanasaki
※写真はイメージです

小さい目標から始めてみる

そのとき、こんなふうに問いかけて手助けするのはいいですが、大人の考えを押しつけるのはやめましょう。子ども自身に計画を立ててもらいます。なぜなら子どもの行動習慣を形成する上で、最も大切なのは自分で決める経験だからです。

最初は計画倒れになることもあります。でも、そこで「ほら、自分で決めた計画でしょ!」と叱ったり、注意したりしたくなる気持ちはぐっとらえてください。ここで大事なのは、根気と「スモールステップ」の考え方です。

スモールステップとは、小さな一歩。どんな習慣も小さな一歩を踏み出し、継続するうちに身についていくもの。例えば、今まで休みの日は一日3時間ゲームをしていた子が「次の週末からは10分にする!」と宣言したとしても、それは現実的ではありません。無理な目標を立てると、早々に挫折してしまい、そこで親から叱られると「やっぱりできない」という思い込みを強めてしまいます。

大切なのは、確実に達成できる小さな一歩から始めること。「いきなり10分は難しかったね。休みのたびに15分ずつ短くしてみたら?」や「どのくらいなら続けられそう?」とサポートしながら、スモールステップで少しずつハードルを上げていきましょう。これは大人の習慣形成でも重要な原則ですが、子どもの場合はより慎重に進めていく必要があります。