親子レッスン①「トレードオフ」を理解しよう!
君は100円玉を1つ持っています。
同じく100円玉を1つ持っているパパと買い物に行きました。
君はリンゴとミカンの両方を食べたいと思っています。
でも、リンゴとミカンの値段はどちらも100円。
リンゴを買うとミカンは買えません。
こういう状況を「トレードオフ」といいます。
どうしても両方がほしいとき、君はどうする?
【パパ】両方を手に入れる方法は?
【君】う~ん。100円しかないんだから、どちらかを諦める※①しかないかな
【パパ】まあ、普通はそう考えるよね。でも、それではレッスンにならない。なんとか、2つとも手に入れる方法を考えよう
【君】じゃあ、パパの100円玉を盗んで200円にする。それか、2人でリンゴとミカンを1つずつ買ったあと、パパが買ったものを奪う※②
【パパ】それはルール違反。警察につかまるぞ
【君】だよね~。じゃあ、どうしたらいい?
【パパ】パパにお金を借りる※③という手があるよ。そして、2つとも手に入れたあと、お手伝い※④をして100円を返すんだ
【君】いい手だね。でも僕は、お手伝いを忘れちゃうかもしれない
【パパ】パパの信用を失うね。もう君には貸さないことにする
【君】じゃあ、お手伝いを先にして、それで100円をもらってから買いに行こう!
【パパ】でもそれじゃあ、今すぐには食べられないよ。我慢できるかな?
【君】わかった! 今すぐ両方を食べる方法は、パパと僕とでそれぞれ買ってから半分にして交換すればいいんだ
【パパ】半分にはなるけど、いい方法だね。でも、それにはパパがその案を受け入れられるよう君が交渉する※④必要があるよ
この問題を解決する方法は次の5種類。でも、トレードオフの状態で幸せに解決できる方法は限られているよ。
①諦める ②奪う ③借りる ④ 働く(お手伝い) ⑤交渉する

