塾に通う“目的”を明確にすべき

塾に通っている成績優秀者の多くは、授業をただ受けているだけではなく、自分で演習に取り組み、弱点を分析し、何度も反復するなど、足りない知識の定着に時間を使っています。一方で、授業を「聞いているだけ」で安心してしまうタイプの生徒は、知識が定着せず、結果が出にくい傾向があります。

そもそも、授業形式の塾の教材は授業に特化しているため、解説が省略されていたり、自学には不向きであったりすることもあります。そのため、成績を伸ばす生徒ほど、塾とは別に使いやすい市販の参考書や問題集を選び、自分の理解度に合わせて繰り返し使っているのです。

塾によっては、講師やチューターの質にもばらつきがあります。生徒一人ひとりに合ったきめ細やかな指導が行われるとは限らず、営業成績を達成するという目的で不要な講座の契約を勧めるケースもあります。

親としては、「塾に通わせること」自体を目的とするのではなく、「塾に通って何を得たいか」や「演習時間は十分に確保できるか」を確認しなければなりません。そうでなければ、ただお金と時間を吸い取られるだけという最悪のケースにつながりかねません。

コツは「想起する時間」の確保

どんなに優れた指導者や教材があっても、結局は「知識として定着させること」は自分以外の誰もできません。

楽器の演奏などもそうですが、レッスンを受けただけでは何も身につきません。自宅での反復練習こそが身になるための唯一の手段です。

聞くだけ、見ただけ、ノートを写しただけでは、知識として定着しません。人は、一度見聞きしたものは頭のどこかに格納されているが、想起(検索)することができないと言われています。思い出すことができないから「覚えてない」と認定されるということです。それってもったいないことですよね。

よって、演習で想起する自学(=想起学習)の時間を出来るだけ多く確保することがコツなのです。

笑顔で先生の話を聞く女子生徒
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