住まいにおける「音」について、徹底的に研究を続けてきた大和ハウスが提案する快適防音室・静音室「音の自由区」は、お客さまのために「音」に対するさまざまな要望に応え“広い・高い・明るい”開放的な室内を実現する。

住宅のプロでも「音」の問題に精通しているとは限らない。躯体の遮音性能をうたう住宅メーカーでも、本格的な防音室をつくる場合には、別途、専門の防音施工会社に依頼するのが一般的だ。そんな中にあって大和ハウスは、約50年にわたって住まいと音の関係を探求し続けてきた。同社は住む人によって異なる「音」のニーズにどのように応えるのか。大和ハウス工業総合技術研究所で防音室の研究開発に取り組んできた主任研究員・玄晴夫氏に聞いた。

防音性能と居心地のよさを極めニーズに合わせて選べる

一般に住宅用の防音室というと、外に音を漏らさないことに力点を置いた、閉鎖的な部屋が思い浮かぶのではないか。これに対して「ダイワハウスの快適防音室・静音室『音の自由区』」は、建物と防音室を一体に設計し、遮音・音響性能と居住空間としての快適性を両立させる。音の専門家である玄氏が必要に応じてコンサルティングを行い、楽器の種類など住む人のニーズに合わせて、外に対してどのぐらいの防音が必要で、中ではどんなふうに音を響かせたいか、きめ細かい設計を行う。

「音の自由区」には、防音レベルに応じて「奏でる家」「奏でる家+(プラス)」「やすらぐ家」の3種類が用意されている。「奏でる家」はピアノやバイオリンなどの演奏に適し、減音の目安は55dBA(※)。さらに防音性の高い「奏でる家+」では減音目安70dBA(※)に達し、ドラムを含むバンド演奏も可能だ。一方、「やすらぐ家」は外部の音を中に入れないことを目的としており、静かに過ごしたい寝室や書斎などに向く。

「音の自由区・奏でる家」の導入例
「音の自由区・奏でる家」の導入例。防音性能だけでなく、音の響きに加え、広さ・天井高にもこだわった理想の空間を実現した。

防音仕様の部屋づくりに加え、大和ハウスでは特許を取得したオリジナル音響アイテム「コーナーチューン」「オーディオチューン」を用意している。これらを空間や用途に合わせて配置することで、響きの質や残響時間まで調整することができる。

オーディオ愛好家が求める究極のオーディオルームとは

これまでに玄氏が携わった中でも、最近要望が多いのがオーディオルームだ。オーディオが全盛期だった1960年代から70年代、その頃にオーディオに興味を持った世代が定年などで時間や生活に余裕ができたことで、オーディオルームのある住宅を要望されるという。

玄 晴夫(げん・はるお)
玄 晴夫(げん・はるお)
大和ハウス工業株式会社
総合技術研究所 主任研究員
「音の自由区」を開発。開発以外にも、広告宣伝、営業、設計、アフターフォローなど、防音室の事業に関係するさまざまな業務に携わっている。

「中でも、香川県観音寺市の大西雅夫さんは、究極のオーディオルームといわれる『石井式リスニングルーム』の忠実な実現を望まれました」と玄氏。

「石井式リスニングルーム」とは、スピーカー開発者である石井伸一郎氏が提唱した、オーディオ再生に特化した部屋だ。「良い音の決め手は音響機器ではなく部屋にある」として理論と実験を積み重ね、「空間の寸法の黄金比」と「吸音と反射のバランス」を導き出した。加えて、内装材や断熱材の素材や施工方法にも厳密なルールを定めている。玄氏は言う。

「設計手法は公開されていますが、居住性や構造、コストを考えると、実現のハードルはかなり高かった」

「吸音と反射のバランス」については「音の自由区」でも実現してきた。問題は「空間の寸法の黄金比」だ。部屋の面積(縦横比)に比して相当に高い天井が必要になる。大西邸の場合、約18帖の部屋に対して約4メートルの天井高が求められた。

吹き抜けにすることも考えられるが、それでは2階の面積が足りなくなってしまう。そこで玄氏は、基礎を高くして建物全体を持ち上げ、防音室部分だけ床を下げて天井高を確保する方法を採った。ほかにも壁材や床材にも工夫を施した。

こだわり抜いて完成した大西邸のオーディオルームは、週末の3日間、音楽を楽しむカフェとして、地域の人々にも開かれている。音楽好き、オーディオ好きの間で評判を呼び、遠方から訪れる人もいるそうだ。天井高確保のために生じた階段室はギャラリーとして、地元作家の展示販売に利用されている。

大西邸のオーディオルーム
大西邸のオーディオルーム。蓄電池の電気をオーディオに用いている。無垢材の内装が目にも心地よく、防音窓からは青空と山並みを望む。

「音楽とオーディオを愛する雅夫さん、地域の交流を育みたいと願った妻のやえ子さん。ご夫妻それぞれの夢がかない、さらに膨らんでいるようです。そのお手伝いができたことは、私にとっても幸せでした」と玄氏は語る。

雅夫さん
学生時代からオーディオ機器を集めてきた雅夫さん。完成したオーディオルームで初めて音楽を流した時、想像を超える豊かな音響に感動したという。
やえ子さん
「せっかく大きなオーディオルームをつくるなら、まちの人にも楽しんでもらいたい」とカフェを開いたやえ子さん。雅夫さんにも同好の士と出会う場になった。

大西夫妻の場合はセカンドライフを楽しむ家づくりだったが、現役世代でも、リモートワークで在宅時間が増えるなどして、住まいを見直したくなった人は多いのではないだろうか。

2023年のリニューアル後、「音の自由区」の自由設計における採用率は年々高まっているという。大和ハウスでは、あなた自身の音のニーズとライフスタイルに合わせた提案を行っている。一度相談に行ってみるのはいかがだろうか。

※数値は、同社で測定した数値(JISA1417:2000 建築物の空気音遮断性能の測定方法に基づく)ですが、性能値として保証するものではなく、使用状況や周辺の環境、間取りなどにより異なる場合があります。

カタログ表紙

「音の自由区」のカタログでは、大和ハウスが提案する、快適防音と静音を取り入れたライフスタイルを紹介しています。カタログをご希望の方は、ページ下部の「資料請求はこちら」よりお申し込みください。