どうしても止まないときは世間体を気にせず母親を避難させる
暴力をふるう子どもには、なんらかの理由があります。
家族が不用意な登校刺激をあたえた、父親が幼いころから叱るだけだった、母親は弱々しくて泣くばかりなど、子どもの暴力を誘発することがあるのです。
不登校が長引くと、ごくささいなこと、あるいは何もきっかけがないのに、毎日のように暴力が突発するケースもまれにあります。そういった慢性化した暴力には、適切な対応をする必要がでてきます。
慢性化した暴力は止めることが難しくなります。そうした場合は、たとえば第三者、警察官にきてもらう、家族が避難するなどの手段を検討しましょう。第三者に介入してもらうことで暴力がおさまる場合があります。
暴力の対象が母親の場合は、父親などが介入し、暴力を制止します。また、子どもと母親がふたりきりになる時間をなくすなど、環境面の改善にも努めましょう。親戚、学校の教師、家庭内暴力専門のカウンセラーといった専門家などに間に入ってもらうことも検討します。
それでも暴力がやまなかったりエスカレートしたりする場合は、暴力を受けている家族を避難させます。世間体が気になるかもしれませんが、乗り越えなくてはいけません。専門家と策を話し合いましょう。
母親の不在によって「暴力はふるえない」と感じ始める
避難するタイミングは、激しい暴力の直後です。避難先は、ホテル、実家、シェルター、ウィークリーマンションなどが適当でしょう。原則として、父親は家にとどまり、母親との橋渡しをします。
母親がいなくなると、子どもはまず後悔し、同時に怒りの感情があらわれます。怒りは徐々に「あきらめ」に変わり、もう暴力はふるえないと感じる時期がきます。
そういった時期になるまでには、最低でも数週間ほどかかるでしょう。そこですぐに帰宅するのではなく、一時帰宅をしながら様子を見ます。専門家に相談しながら、普通の会話ができるようになったら帰宅します。
それでも暴力が繰り返される場合、警察に通報するという決断が必要です。世間体や報復を恐れず、勇気を持って通報しましょう。なお、このような対応が必要なほど暴力が深刻な子どもは、それほど多くはありません。保健所などにある精神保健相談の窓口を訪れるのも役に立ちます。

