エグゼクティブの健康問題は、ときに企業にとって大きなリスクを招きかねない。働き盛りである一方、いっそうの心身のケアが必要となる40代。「万が一の備え」や「不安の払拭」のために、いまから何を始めておくべきか。その答えの1つが、「会員制医療クラブ」である。
健康に対して敏感になる
「40代」が境界線
健康にまつわる多様なモノやサービスが飛び交う昨今。「以前よりも自分の身体を気にかけるようになった」というビジネスパーソンも多いだろう。実際、人間ドックの受診者数も、近年概ね増加傾向にある(図参照)。
年代別の受診者数に注目してみると、ある境界線が浮かび上がってくる。2010年から2011年にかけて、「40歳未満」が減少(482,088人→466,498人)しているのに対し、「40~49歳」(957,776人→976,774人)以上は全年齢で前年を上回っているのだ。
「実際に40代の方々は、不調に対してかなり敏感だという印象を受けます。さまざまな場面で、自分の身体の状態が30代と違うことを痛感するからでしょう。その一方で、仕事への責任は年々重くなり、多忙を極める。働き盛りでつい無理をしてしまう年代ですから、その分、“どこか悪いのではないだろうか”という不安も大きいのかもしれません」
そう分析するのは、BRBメディカルサロンの小松小百合氏。誰しも健康の重要性は認識している。ただし、その意識が必ずしも「自身に適した健康管理」につながっているとは言い難いのが現状だという。
「なかでも重い責務を担っている経営層の方々は、なかなか思うように時間が取れずつい病院から足が遠のいてしまう傾向が強いようです。そこで私たちは、会員制だからこそ可能な、多面的な医療サービスを提供。きめ細かなコンサルティングによって、個別のニーズにお応えしています」
1人1人にとって本当に
必要な医療サービスを
「BRBメディカルサロン」は、1991年に事業を開始。現在、関東甲信越を中心に、全国各地の1,000社以上もの法人会員、そして数百人に上る個人会員を有している。その定着率は、実に9割以上を維持。これまで着実に実績を重ね、企業の経営者や役員、また各界著名人たちの信頼を獲得してきた。さらには、その家族が利用するケースも珍しくなく、なかには「親子3代での入会も見られます」と小松氏はいう。
その長期的で強固な関係性を築いてきた要因として挙げられるのは、「テーラーメイドな医療サービス」を提供していることである。その指針となるのは、顧問ドクターを務める東京大学や慶應義塾大学の名だたる医師、そして専任アドバイザーとなる経験豊富な看護師による万全のサポート体制である。広範囲に及ぶ会員の健康リスクに応えるため、高度な専門知識を有した多数の医師を擁し、さらに専門のリスク管理システムを融合させ会員それぞれのニーズに合ったサービスを提供している。
「入会後は、1人1人に専属の看護師を選定。各診療部門のエキスパート医師と会員を結ぶ窓口になります。まず、会員によって異なる健康上の課題や目標を明確にするため、体質や既往歴を把握し、そこから予測されるリスクファクターなどをしっかりとデータベース化します。さらに、会員がどのようなご要望をおもちなのか、いつもどんな立場でお仕事をなさっているのかなども加味した上で、会員のニーズに合致するテーラーメイドな健康管理プランを提案。私たちには、創業以来、エグゼクティブの方々と共に培ってきたノウハウがありますから、オーナー様や役員といった方々に特有の悩みを共有することができます。そうした視点から的確にアドバイスできるのも、BRBメディカルサロンの強みでしょう」
冒頭で触れた「人間ドック」にしても、検査施設で予め定められた「一般的な項目を受診する」標準仕様から、先んじた「各人の体質や現在の状態に合わせたカスタマイズ」検診が可能だ。自分の身体についてどの機関で、どんな検査を受けるべきか。受診後のデータはどう生かせばよいのか。それを把握するには、科学的な知見に基づく専門医の意見が不可欠だ。小松氏は何より身体の状態を数値化する重要性を強調する。
「不調を自覚した時ではなく、自分が元気な時から身体の状態を数値化できる人間ドックが、責任ある40代からのビジネスパーソンには不可欠です。医療技術が進歩し、ごく早期に異常を発見することも可能になったのですから、ぜひ3時間ほど時間をつくって自分に合った検診を受診することをお勧め致します。もし検査で異常が発見されたら……。豊富な知識と人脈を持つ顧問ドクターが速やかに然るべき専門医をご紹介いたします」
さらに小松氏は、独自のシステムについて、次のように語る。
「当社のサービスの最も大きな特徴は、特定の医療機関ではなく、どこにも偏らない“中立性”を保っていることにあります。ある領域において非常に高い技術を有していても、全ての分野がそうとは限りません。その会員様にとって本当に必要な医療とは。そのような観点から、ネットワークを駆使して、いかなるときも会員にとって最も不可欠で重要な課題のために、最良の解決法をご提案しています」