モチベーションやエンゲージメントが重要視される時代。ビジネスパーソン一人一人に目を移せば、長期的にも短期的にも、やる気の波があることは否定できません。どんなときにやる気が上がり、どんなときに下がるのか、聞いてみました。理由は「体調」から「仕事の納得感」まで、さまざまでした。
プレジデント編集部では、2022年6月、PRESIDENT Online会員に対してアンケートを実施。1022名から回答を得ました。ビジネスリーダー497名(経営者・役員154名、管理職343名)、一般社員361名に該当する858名を集計しました。
「部下や上司を見ていて、仕事の場面で、やる気の波を感じることがありますか。」という質問では、ビジネスリーダーの87.7%、一般社員の75.3%で、「やる気の波を感じることがある」と回答している人が多い結果でした。役職にかかわらずどんなビジネスパーソンにやる気の波はあるようです。また、一緒に働く同僚のやる気の上下について、周囲のメンバーが敏感に感じ取っているということがわかります。
「あなたは、仕事をしていて、やる気の波を感じることがありますか。」という質問では、上記で質問した項目と同じく、ビジネスリーダーの88.5%、一般社員の83.1%が「やる気の波を感じる」と回答しています。一緒に働く人だけではなく、自分自身にもやる気の波を感じることがあり、ビジネスパーソンはやる気の波に向き合いながら仕事に向き合わなければならないことがわかります。
「Q2」で「やる気の波を感じることがある」と答えた方に対して、「あなたは、やる気が上がるとき、下がるときの理由を、自覚していますか。」という質問をしました。ビジネスリーダーの87.5%、一般社員の84.3%が、「やる気が上下する理由を自覚している」と回答しました。忙しい日々のなかでも自身の内面に目を向けられている人が多いと考えられます。
「Q3」で「自覚している」と答えた方に対して、「あなた自身の『やる気の波』をコントロールしようとしたことがありますか。」という質問を行いました。この質問でも「コントロールしようとしたことがある」と回答した人は、ビジネスリーダーの81.6%、一般社員の79.1%と多くの割合を占めていました。自分自身のやる気の波に目を向け、何かしらの方法で対処をしようと心がけていることがわかります。
「あなた自身は、どのようなときにやる気が上がったり、下がったりするのか、教えてください」という質問には、以下のような回答が寄せられました。
●満腹のときは下がる。(経営者・役員)
●次のステップが見えてきたときに上がる。(経営者・役員)
●信頼関係や一体感があれば上がり、なければ下がる。(経営者・役員)
●細かいことまで指示しなければ周囲が動かないときに下がる。(管理職)
●早朝のちょっとした他人の行動で変わる。(管理職)
●体調(疲労度)に密接に関係する。(管理職)
●良くも悪くも評価を得ると上がる。(管理職)
●社長のモチベーション次第。(管理職)
●自分に裁量があるときは上がり、裁量がなかったり納得感が薄いときに下がる。(管理職)
●直属上司の勤務態度に幻滅したときに下がる。(一般社員)
●コミュニケーションが円滑か否かで変化する。(一般社員)
●得意な業務と不得意な業務で変わる。(一般社員)
●得意先から真に必要とされる業務がないときに下がる。(一般社員)
やる気が上がるとき、下がるときは、周囲との関係や業務の問題、体調などさまざまな要因があるようです。
仕事上の問題から、プライベートな事柄まで、自らが抱える課題としっかりと向き合い、自分自身のモチベーションをコントロールすることが、現代のビジネスパーソンにとっては不可欠のスキルとなっているのかもしれません。
*四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります。
*調査&集計方法:2022年5月、PRESIDENT Online会員1022名から回答を得た。ビジネスリーダー497名と(経営者・役員:154名、管理職:343名)と、一般社員361名に該当する858名分を集計。
*構成:PRESIDENT編集部
『PRESIDENT』では、今後もこのような読者への独自調査を続け、ビジネスパーソンの本音をひもとく取り組みを続けてまいります。
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