一見いじめとわかりにくいいじめが横行
いじめの認知件数は年々増えている。文部科学省の調査によると、2019年度の全国の小中高校等で認知されたいじめは、61万2496件と6年連続で過去最多を更新しました。いじめの定義が広がっていることもありますが、学校からの報告件数が増えた、つまり認知件数が増えているということでもあります。
今回は、いじめの中でも、「ネットいじめ」の現実について解説します。
今子どもたちの間で行われている「ネットいじめ」は大きく二種類に分かれます。
まず一つが、いわゆる掲示板やブログなど誰にでも見える公の場に書き込まれるパターン。こちらは従来型の「ネットいじめ」です。
もう一つが、LINEやTwitterなど、クローズ化されたSNS上で行われるものです。少し前までは、SNS上で悪口を書かれたり、LINEグループから仲間外れにされたりするといういじめ方が多かったのですが、最近では一瞬わかりづらいいじめ方が主流になってきています。傾向としては、中学生がLINE、高校生はInstagramやTwitterが中心です。