当初は「日常が元通りになるまで」と見る向きもあったテレワーク。導入率が伸びるにつれて、業務効率化やワークライフバランスの向上といった「従来の課題解決に有効」との共通認識が醸成されつつある。ただ現状、テレワークの活用度は企業によって大きな開きがある。ノートPCを支給されたものの、どうも仕事がはかどらない、コミュニケーションがうまくいかない、そんなモヤモヤを抱えるビジネスパーソンは少なくないだろう。その要因は「職務とノートPCのミスマッチ」によるものかもしれない。ワークスタイルに適した1台さえあれば、テレワークの質を劇的に引き上げることも可能だ──。NEC社員が実践する三者三様の「New Normalな働き方」から、ベストな選び方の方程式を探る。

どんな場所でも「自分らしく働く」ために

法人向けビジネスPCのマーケティング、スマートデバイスを活用したソリューションの企画などに携わる北村真一郎さん。コンスタントに顧客や関係会社を訪問する機会があり、またオフィスでは、会議の連続でミーティングルーム間を移動して過ごすことも珍しくない。フットワークの軽さが求められるポジションだ。

「自宅、オフィス、外出先、どのような場所でも自分のスタイルで働き、最大限のパフォーマンスを発揮することを目指しています。ですから、まず持ち運びやすいこと、そして1台で多くの作業をカバーできるノートPCであることが重要です。当社の製品でいえば、フラッグシップモデルの“VersaPro UltraLite タイプVG”の特長が当てはまります」

NEC プラットフォームソリューション事業部
プラットフォームビジネス創出タスクフォース
(スマートデバイス戦略グループ)
北村真一郎さん
場所に縛られず、移動の合間にも効率よく作業したい。そんな北村さんタイプのビジネスパーソンにピッタリな「VersaPro UltraLite タイプVG」。最大24時間駆動のバッテリを搭載可能で、アクティブなワークスタイルを支える。

薄型で質量868グラム、最大24時間駆動(いずれもリチウムイオンバッテリLL搭載の場合)。フルに充電しておけば、会議室で電源を探したり、電源利用のためにわざわざカフェを利用したりする必要はない。「ACアダプタを持ち歩くことがほとんどなくなりました」と北村さん。

「訪問や会議の合間に、その時にいる場所ですぐさまモバイルワーク、約束の時間になったら目的の場所へサッと向かう。柔軟でスマートな働き方を後押ししてくれます。また、テレワークの利点を生かすためには、機能を拡張できることも大切な要素。例えば当社の23.8型ディスプレイ“LCDE243F-CF”と、タイプVGの接続に必要なのはType-Cケーブル1本だけ。自宅での作業時に大画面モニタへの映像出力、キーボードやマウスの接続と同時に、ノートPC本体の充電もできます。仕事の準備や片付けが早く済み、オンとオフの切り替えも明確です」

世の中がテレワークを積極的に受け入れる中で、業務フローが次々とオンラインへと置き換わっている。必然的にノートPCに触れる時間が長くなり、「以前にも増してどんな1台を選ぶかが重要視されるようになりました」と北村さんは強調する。

「これだけ働く場所、働き方が多様化した今、人によって最適解は異なるはずです。自分にフィットするワークスタイルの確立に向けて、創意工夫をサポートしてくれるノートPCであることが大切ではないでしょうか」

悩ましい、限られたスペースでのデスクワーク

在宅でのデスクワークが中心なら、どのようなノートPCへのニーズが高いのだろうか。よく持ち上がる課題の一つは「働く場所の確保」である。

「仕事用として使えるスペースが限られているので、できるだけコンパクトに収めたいという声は多いですね。私自身も一人暮らしなので試行錯誤してきました」

そう振り返るのは、商品企画を担当する川波勇斗さん。販促資料の作成や社内外へのさまざまな情報発信などを主業務とするため、1日の大半はモニタとにらめっこすることになる。重視するポイントは「見やすさ」だ。

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(スマートデバイス戦略グループ)
川波勇斗さん
自宅で細かな作業にも集中できる「14型」の画面とキーの打ちやすさ、かつ移動も想定した優れたモビリティー。一人暮らしの川波さんのように「できるだけ省スペース化を図りたい」というニーズに応える「VersaPro タイプVM」。

「オフィスのように大画面ディスプレイを設置するのが難しいとなれば、PowerPointやExcelの細かな作業にも十分な画面サイズで、かつ置き場所に困らないノートPCが理想との結論に至りました」。デスクワークに適した操作性と、自宅内やオフィス内での持ち運びを想定したモバイル性。二つの長所を融合したのが「ちょうどいい」をコンセプトとする「VersaPro タイプVM」である。

タイプVMの画面サイズは、12.5型をはじめとする一般的なモバイルPCよりも二回り大きい「14型」。書類を作成する、資料に目を通すなどの作業のストレスを軽減する。筐体の幅いっぱいに設置されたワイドキーボードの打ちやすさは15.6型と同等だ。

「通勤が大幅に減って時間を有効活用できる、突然誰かから声をかけられて作業を中断することもない。こうしたテレワークのメリットも、仕事に集中できるノートPCがあってこそ生まれるのだと実感しています。現在、出社は月に数回程度。およそ1.4キログラムですから、たまに持ち運ぶ程度なら苦になりません」

テレワーク用のノートPCを導入する際には、とかく「軽いか・重いか」「小さいか・大きいか」などの二者択一へと意識が向きがち。一律で進めた結果、画面が小さいと困る、外付けキーボードが必要、スピーカーを追加で揃えたい……などと社内のあちこちから声が上がり、結果的に想定以上のコストを費やしてしまうケースも少なくない。

「社員それぞれの業務内容を踏まえて導入計画を立てれば、最小限の設備投資でスタートできます。その上で、足りないものを検討していけば効率的に環境を整備できます」

オンラインが基本だからこそ忘れてはいけない「音質」

これから「仕事上のコミュニケーションはオンラインが基本」とするビジネスパーソンが増えていく。2020年4月入社の柳生瑞希さんもその一人。商品企画チームの一員としてさまざまなWebミーティングに出席し、ときには新商品紹介のプレゼンテーションなども行う。New Normalへ移行するさなかに始まった社会人生活は、ほぼテレワークで必要に応じてオフィスへ。やはり、なかなか苦戦続きだったという。

「ただでさえ緊張しているプレゼン中、音声が途切れがちになって頭の中が真っ白になってしまった経験があります。また、出社していればすぐに相談できるちょっとした疑問も、自分で解決しようとして時間をムダにしてしまうこともありました」

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(スマートデバイス戦略グループ)
柳生瑞希さん
社員間の円滑なコミュニケーションをサポートするWebミーティング機能などを備えた「VersaPro UltraLite タイプVC」。2020年入社の柳生さんら「テレワークが中心」世代の不安を軽減し、成長をバックアップする。

柳生さんの実感として、テレワークにおいて気をつけたいのは「小さなストレスを蓄積しないこと」という。

「例えばWebミーティングの音声が少々聞き取りづらくても、数日の我慢であればなんとか許容できるのではないでしょうか。でも毎日、ずっと続くのなら、仕事に影響が及ぶほどの大きなストレスになりかねません」

そこで柳生さんが選んだのが、12.5型のコンパクトモバイルPC「VersaPro UltraLite タイプVC」。1キログラム未満の軽さ、普段使いのバッグにもすっぽりと入る筐体サイズ、そしてヤマハ製「AudioEngine™」搭載によるクリアな音質やノイズサプレッサー機能などが強みだ(「AudioEngine™」はVersaPro UltraLite タイプVG、VersaPro タイプVMにも搭載)。

「みんながオフィスに集まる時と同じような環境をつくろうと、部署内のコミュニケーションの時間を増やしてもらいました。常時オンラインでつながる時間を設けることで気軽に相談できるようになり、一人で考え込んで行き詰まってしまうことは、ずいぶん少なくなりましたね。今後、社内外におけるオンラインコミュニケーションの機会はさらに増え、“ちゃんと伝わる・聞こえる”重要性が高まっていくはずです。“音”に注目したノートPCの選択が欠かせない視点になると思います」

テレワークに踏み出した企業は、コミュニケーションの活性化や社員の持続的な成長について、より良い方法論を模索している。確実に言えるのは「ノートPCがあればテレワークが成立する」のではなく、「どんなノートPCを選ぶかによってテレワークの質が決まる」という点だ。社員の力を引き出せるノートPCは、どんな性能を備えていることが必要か。見つめ直した上で戦略を練れば、テレワークの成功率はグッと上がるはずだ。

(トップ画像=iStock.com/cyther5、タイアップ広告制作グループで一部修正)