受験シーズンは、風邪やインフルエンザが猛威をふるう季節。受験生の体調管理に、最近注目されているのがヨーグルトだ。ヨーグルトといえば、乳酸菌。はたしてそのパワーとは?

親心で選ぶ体調管理策
風邪やインフル対策とは

今年もまた、受験シーズンが間近に迫ってきた。追い込みで頑張る受験生たちを支えて、親もいよいよ正念場。受験生の不安やストレスが大きくなり、疲れも重なる受験直前だからこそ、わが子の体調が気にかかる。折しも冬の寒さが極まる季節。風邪はもちろん今年もインフルエンザが大流行しているからなおさらだろう。

受験は日頃の勉強で培ってきた実力をどれだけ出せるかが合否の鍵を握っているが、試験当日に体調を崩したり風邪やインフルエンザにかかってしまったら、努力も水の泡。寒気を避け、外出時にはマスクを着用させる、栄養バランスのとれた食事を用意し、ストレスを与えないように自らも言動にも注意するといった心づかいには、祈るような親心がうかがえる。

受験生の体調管理策として、最近親たちの間で話題を呼んでいるのが、「ヨーグルト」だ。ヨーグルトが「体にいい」ことは、今では常識となっている。ヨーグルトといえば乳酸菌。乳酸菌に腸のなかの善玉菌を増やして腸内環境を整え、おなかの調子を良好に保つ働きがあることはよく知られているし、最近では、細菌やウイルスなどから体を守る免疫機能を活性化する働きがあることもわかってきている。

ヨーグルトをとることが、何より手軽にできる体調管理だということは明らかだが、親として気になるのは、実際に乳酸菌が風邪やインフルエンザへの対抗策になるのかということだろう。本当に有効といえるのだろうか? 答えはYES、だ。

ヨーグルトの力を知る実証データがある

実は、明治の乳酸菌のなかには、科学的に風邪やインフルエンザへの有効性が示唆されたものも存在している。

明治では商品開発や技術の研究所とは別に「乳酸菌研究所」を設けて研究を行い、乳酸菌Lactobacillus bulgaricus OLL1073R-1(以下、乳酸菌1073R-1株)が免疫にどのような影響を及ぼすかといった試験も実施している。

2005年に山形県舟形町在住の57名、2006年に佐賀県有田町の85名をそれぞれ2グループに分け、一方は毎日、研究対象となった乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを、一方は牛乳を一定期間継続して摂取するという試験を行った。その結果、ヨーグルトを食べた人の方が有意にNK細胞が活性化し、風邪をひくリスクも低くなっているという結果を得た。

NK細胞とは、細菌やウイルスに感染した細胞など異常のある細胞を攻撃して破壊するという、免疫の最前線で働く細胞だ。つまり、NK細胞の活性化は、風邪やインフルエンザなどに対抗する力の強化を意味しているといえる。

また、2014年に神奈川県で96名を対象に行った試験では、インフルエンザ抑制効果の可能性を示す結果が出ている。ご存じの通り、インフルエンザは飛沫感染し、ほとんどが口や鼻を経由してウイルスが体内に侵入する。ここでウイルスに立ちふさがるのが、唾液に含まれる抗菌物質、IgAだ。この試験では、96名を2グループに分け、一方は乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを、一方は別のヨーグルトを12週間摂取した。その結果、乳酸菌1073R-1株を使用したヨーグルトを摂取したグループでは、インフルエンザウイルスに反応して対抗するIgAが、有意に増加したのだという。

乳酸菌1073R-1株

選び抜かれた乳酸菌が受験生をサポート

受験生のみならず人々の健康に貢献している明治。それは伝統と実績のある乳酸菌研究のベースがあってこそ。乳酸菌研究所には、世界中から乳酸菌を集めた「乳酸菌ライブラリー」があり、ライブラリーで保有する乳酸菌の種類は、現在6500種以上に及ぶ。

また、明治は生物学研究の世界最高峰と呼ばれるフランス・パスツール研究所と2011年より共同研究を実施。同研究所が日本企業のみと大規模な共同研究をするのは初めてのことだ。そのパスツール研究所からも乳酸菌1073R-1株は、その可能性について注目されており、2014年以降は乳酸菌1073R-1株を対象に、「乳酸菌の新たな可能性」について、共同研究を進めている。万全な研究体制に支えられ、科学的に健康効果を裏付けられた明治の乳酸菌。受験に向けての体調管理、インフルエンザ対策として、これほどのものはないだろう。今からでも遅くない。直前でもできる「親心」として、乳酸菌1073R-1株の含まれたヨーグルトでより万全に受験生をサポートしてはいかがだろうか。