テレワーカーといかにコミュニケーションを取るか
「VersaPro UltraLite タイプVG」は、離れた場所にいる社員同士が“つながる”ことを支援する、新しい発想のビジネス向けモバイルノートPCだ。注目すべきは、テレワークで欠かせないミーティング機能を搭載した点だ。標準搭載のサウンドシステム「ヤマハ製AudioEngine™」をヤマハ社と共同開発し、本体内蔵のスピーカとの繊細なチューニングを行ったことで外付けスピーカがなくてもPC搭載のスピーカで話し手の声がクリアに聞こえるよう設計されている。
実際に音声を聞き比べると、ミーティング機能を使用した際、聞こえる人の声の明瞭さに驚く。商品企画チームの川波勇斗さんは「外付けスピーカなしでも話し声がクリアに届くので、PC1台あれば遠隔地にいる人ともやりとりできます」と話す。
NECのビジネスPCで初めてミーティング機能を搭載した理由を、商品企画担当の北村真一郎さんはこう説明する。
「これまでビジネスPCでは音質は重要視されてきませんでした。しかし働き方改革の一環としてテレワークが進む中、SkypeやZoomなどのアプリケーションソフトを活用したオンラインミーティングはより一層身近になっていくでしょう。そうなると、従来の音質で不十分に感じられるユーザもいると考えています。現場では外付けスピーカやWeb会議用システムが足りないという不自由も出ています。ならば、身近なビジネスツールであるPCの音質を見直すことで、これらの課題を解決できるのではないか――。この発想が出発点となりました」
Webミーティング時の音によるストレスを解消する
VersaPro UltraLite タイプVGでは、Web会議の際に発生しがちな音のストレスを改善している。「内蔵のヤマハ製AudioEngine™が雑音と人間の声を自動的に判別して、周波数帯を補正する加工を施して人間の声が際立つように強調されることで、音量を大きくしなくても、話し声がくっきりと浮かび上がって聞こえます」と北村さん。
さらに「マルチユーザーモード」と「パーソナルモード」の二つで音の広がりも使い分けることが可能。「マルチユーザーモード」はオフィスで4〜5人が参加する場面を想定したモードだ。PCを中心に360度に向かって音が広がるため、全員が話に集中できる。一方の「パーソナルモード」は、在宅ワーカーが1人でWeb会議に参加することを想定に設計されている。こちらは音に指向性を持たせることでPCの正面に対してのみに音が強調されるように、人の話し声をクリアに伝えることができる。特に子育てや介護中の人にとっては、ヘッドセットで周囲の音を遮断せず、家族の気配を感じられる環境で仕事をできるのは重要だ。川波さんは「在宅でのWebミーティング環境を良くすることで、仕事と家事、育児の親和性を高め、より柔軟な働き方をする手助けとなればと思っています」と話す。
Windows 10対応を進めながら、働き方改革にも貢献する
PCの基本性能もさらに進化を遂げた。「オフィスだけでなく自宅やコワーキングスペースなどでも仕事をする時代です。メインPCとしての期待に応えるべく、堅牢性、モビリティ、利便性のすべてを妥協なく追求しています」と川波さんは話す。
バッテリ駆動時間は最長約20時間(*1)と、1日を通して業務に使っても電池切れしない。さらに、出先でも高速データ通信が不可欠であることを考え、SIMフリーLTEにも対応可能とした(*2,*3)。ビジネスPCに求められる機能を兼ね備えながらも、薄さは8.7mm(最薄部)とコンパクト。質量は約785g(*4)と1kg未満に収まっているので、取り回しがよく持ち運びしやすい。
「例えばLTEを備えながらPCの天板部分をフラットなデザインにした上で、かつ薄型に仕上げるのは技術的に非常にハードルが高く、天板の素材や成型方式に特殊な技術を取り入れるなど、見えない部分にまで当社の技術を結集しています」(北村さん)
セキュリティ面での対応も手厚い。指紋認証ユニットを標準搭載しており、電源ボタンに指紋センサを内蔵。指でタッチすれば素早く立ち上げられる。さらに、NECの顔認証PCセキュリティソフトウェア「NeoFace Monitor」の選択も可能。「NeoFace Monitor」は離席時に画面をロックする常時監視機能(*5)があるため、リモートワーク中のセキュリティ強化にも貢献する。
これからの働き方改革で問われるのは、単なる労働時間の短縮ではなく、さまざまな働き方をする人々がいかに連携して生産性を高めていくかという視点だ。働く人をつなぐ機能を搭載したNECのVersaPro UltraLite タイプVGは、まさに時代が求めるモバイルノートPCといえる。新たなツールを取り入れるうえで、Windows 7のサポートが2020年1月14日に終了し、Windows 10への移行期間を迎える今は、新しい働き方を想定した環境整備の好機だ。
今回インタビューした若手商品企画の2人は「リモート環境を整えれば、より効率的に時間を使え、アイデアが生まれてきます。新しい働き方を広げるためにも、ぜひこのタイプVGをご活用頂きたいと考えています」と期待を込める。
*1:リチウムイオンバッテリ駆動時間は、バッテリ(LL)の場合。バッテリ(L)では約13.3時間。JEITAバッテリ動作時間測定法(Ver. 2.0)に基づいて測定した目安時間です。
*2:LTEをご利用になるには、回線契約が必要です。回線やプロバイダーに関する質問につきましては、各サービス元までお問い合わせください。
*3:全ての通信業者との接続を保証するものではありません。接続確認を行った通信業者について最新情報はWeb(https://jpn.nec.com/products/bizpc/performance/lan.html#lte)にて確認してください。
*4:最軽量時。リチウムイオンバッテリ(L)選択時です。リチウムイオンバッテリ(LL)では約837gとなります。
*5:NeoFace Monitorの利用にはWebカメラが必要です。内蔵指紋センサとの同時使用はできません。常時監視機能の監視間隔は、設定により変更可能です。NeoFace Monitorについての詳細は、Web(https://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/nfm/neoface_monitor.html)にて確認をしてください。