去る7月29日(日)、第3回「プレジデント ウーマン・ヘルスケアセミナー」が開催された。今回のテーマは、「血流」。さまざまな角度から “血管と血流”にスポットを当てた、大盛況のセミナーをレポート。

主催=プレジデント社「プレジデント ウーマン」 協賛=ツムラ、ゼリア新薬工業、オムロン ヘルスケア 協力=あっと

働く女性のビューティ&ヘルスをテーマに、毎回大人気の「プレジデント ウーマン・ヘルスケアセミナー」。今回は「血流」を核に、さまざまな角度から健康と美しさを考える構成に。題して「キレイと健康は、血流で決まる! 30年後もサビない女でいるルール」。

基調講演は、血流のスペシャリスト・赤澤純代医師が登壇。全身の血管の総延長は10万km、その9割を占める毛細血管がおよぼす健康への影響は計り知れず、「人は血管とともに老いる」と語った。女性にとって健康と美は永遠のテーマ。美しく年齢を重ねるカギは「血流」にあり、毛細血管により体の隅々まで運ばれる血液と酸素がその重要な役割を果たしているのだそう。

最近話題の「ゴースト血管」とは、血液が流れていない毛細血管のこと。放置すると血管自体が消滅し、さまざまな病気のリスクが高まることがわかっている。毛細血管を流れる血流は肌の若々しさの生命線でもあるが、45歳からはこの血流量が徐々に減って、特に女性ホルモンの減少が顕著になる40歳から血管が衰えやすくなるそう。またストレスにより呼吸が浅くなると血液の酸素不足が起こり、肌の乾燥やくすみを招くという。簡単にできる血流アップ体操のレクチャーもあり、参加者は熱心に聞き入った。

「冷え」も血流を悪くする原因のひとつ。漢方内科医の上田ゆき子医師のスペシャルセミナーでは、冷え=温かい血液が流れないことであり、東洋医学では「冷え」は病気の前段階の「未病」であり、頭痛や不眠も実は冷えが原因の場合もあるそう。「冷え」を感じたときが自分の体を見直すチャンスであり、冷えない体づくりのための漢方の活用法や、適度な運動と毎日の入浴の大切さをレクチャー。ここでも熱心にメモを取る参加者の姿が印象的だった。

セミナー後、隣の会場に設置された、オムロン ヘルスケアによる低周波治療器体験、ゼリア新薬工業の薬剤師によるPMS(月経前症候群)相談、ツムラの生薬エキス配合の入浴剤&使用生薬の見本コーナーなどの各ブースは大盛況。女性特有の冷えやPMSのツラさなど、日頃気になる体の症状やその緩和方法を知り、体験できる内容となった。

朝9:00からの測定にもかかわらず、事前申込者がズラリ! 「ゴースト血管」への関心の高さがわかる!

血流の大切さを知るには、自分の血管の状態を知ることも重要。あっとによる血管測定は、100人限定で実施。話題の「ゴースト血管」をチェックできるとあり、セミナー開始前から事前申込者による順番待ちの列ができるほどの人気ぶり。

毎回、働く女性読者たちの健康と美容への関心の高さがうかがえるヘルスケアセミナー。「プレジデント ウーマン」では、働く女性の健康と美しさをサポートする有意義なセミナーを今後も行っていく予定だ。

基調講演終了後のブレイクタイムには、女性にうれしい甘酒も提供
セミナー終了後には、スナックを提供。ヒヨコ豆のコロッケ・ヨーグルトソースがけ&ルイボスティーで、血管力強化と女性力アップ
 
(Text=戌亥真美 Photograph=田子芙蓉)