2018年3月、リクルートのオンラインの英語学習サービス「スタディサプリENGLISH」が、TOEIC(R)L&Rテスト対策のための新商品、「TOEIC(R)L&Rテスト対策コース パーソナルコーチプラン」をリリースした。コーチが伴走する画期的なサービスの内容について、企画担当者とコーチに話を聞いた。

チャットと音声通話でコーチが学習継続を促す

キャリアアップのためにTOEIC(R)L&Rテストのスコアを上げたいが、学習時間がとれない。勉強しているのにスコアが伸び悩んでいる。そんなビジネスパーソンは多いのではないだろうか。

2017年の夏、株式会社リクルートマーケティングパートナーズが開始した「スタディサプリENGLISH TOEIC(R)L&R TEST対策」は、30~40代のビジネス層を中心に、リリース直後から絶大な支持を獲得。TOEIC(R)L&Rテスト対策ベストセラー本の著者でもある関 正生氏による人気解説動画をはじめ、単語、文法、リーディング、リスニングをすべて網羅した充実のコンテンツを、スマートフォンやPCで学習できるオンライン学習コンテンツを提供している。そして2018年3月5日、同アプリに画期的なサービスを加えた、「TOEIC(R)L&Rテスト対策コース パーソナルコーチプラン」を新たにリリースした。

充実した学習コンテンツのなかでも受講生から大好評なのが、カリスマ英語講師の関 正生先生の講義動画だ。基本的な英文法を学び直すことができる「パーフェクト講義-英文法」やTOEIC(R)L&Rテストの頻出パターンの例文をわかりやすく解説する「パーフェクト講義」はスコアアップには欠かせない学習コンテンツだ。また、長文対策に活用でき、効果的に学習をすすめられるように、テキストが8冊ついているのもうれしい。

「当社の行ったユーザーアンケートで、アプリによる自主学習は継続が難しい、かといって英会話スクールに通う時間もお金もない、という声が多く寄せられました。それならオンライン上で、日々の学習を促すコーチをつけて伴走させればいいのではないか。そんな発想から『TOEIC(R)L&Rテスト対策コース パーソナルコーチプラン』のプロジェクトが立ち上がったのです」と開発の背景を説明するのは、企画担当者の五月女良平氏だ。

五月女良平(そうとめ・りょうへい)
株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
オンラインラーニング事業開発部所属
「パーソナルコーチプラン」の企画者として、サービスの立ち上げを全体統括した。

申し込み時に、直近のTOEIC(R)L&Rテストの受験歴やスコアの目標値、英語学習における悩み、1日のタイムスケジュールなど、詳細なユーザー情報を収集し、それを基に担当コーチが初回面談で最適な学習プランを提案する。アプリにはチャットと音声通話の機能が搭載されており、学習者と担当コーチのやりとりはオンライン上で行われるというシステムだ。

多忙なビジネスパーソンには、通勤時間や仕事の空き時間、出勤前後のプライベートタイムなどを利用してもらい、トータルで1日平均2時間の学習を推奨する(3カ月プログラムの場合)。そして毎日、学習の進捗状況をコーチに報告し、担当コーチがチャットでこれにレスポンス。疑問があれば丁寧に答えてくれ、学習者が袋小路に迷い込んだ際には相談に乗り、正しい学習の道筋を指南してくれる。コーチであると同時に、学習者のカウンセラーでもあるのだ。これにより自主学習では難しい「学習の継続」への強制力が働くしくみである。

「学習の習慣化は最初の1カ月が重要なので、この期間は週1回で音声通話によるチェックイン面談を行います。そこを乗り越えると学習習慣が確立し、学習量が着実に蓄積されていきます。英語力がレベルアップしていると実感でき、コーチへの信頼も深まっていく……そうなれば後はコーチについていくのみです。目標スコアの達成に向けてまっしぐらに進めます」

昨年2度にわたりこの商品のモニター実験を実施したところ、参加者の平均スコアがわずか3カ月で100点以上もアップ。この驚異的な実証結果を経て、業界初のオンライン完結型「TOEIC(R)L&Rテスト対策コース パーソナルコーチプラン」のリリースに至ったのだ。短期集中の3カ月プログラムが6万8000円(税抜き)、ゆったりペースの6カ月プログラムが9万8000円(税抜き)と、通学型スクールを凌駕する圧倒的なコストパフォーマンスも、このサービスの大きな魅力だ。

チャットでは毎日の学習報告のほかに、学習方法などについての悩みや相談はもちろん、問題に関しての細かな質問にも応じてくれる。パーソナルコーチの伴走は継続の力となる。

コーチ陣は全員、自身でTOEIC(R)スコアを上げた経験を持つ

伴走者の指導力が問われるサービスだけに、コーチの経歴も気になるところだ。同社では人材採用にあたり、TOEIC(R)L&Rテストのハイスコア取得者であるのはもちろんだが、自身でTOEIC(R)スコアを上げるために苦難を乗り越えた経験を持っていることを重視している。厳しい選抜をクリアしたコーチ候補は、英語指導のプロからコーチングの手法やTOEIC(R)指導に必要な知識などを学び、より上質な伴走力を身につけていく。

企業人への英語指導経験が豊富で、同社のモニター実験で“ベストコーチ賞”に選ばれた木村梨絵さんに、ビジネスパーソンへの伴走に際して、特に意識している点について聞いた。

木村梨絵(きむら・りえ)
スタディサプリENGLISH「パーソナルコーチプラン」のコーチ担当。英語の通訳業の傍ら英語指導にも従事。大手英会話スクールでTOEIC(R)L&Rテスト対策、英会話、英文法など、全クラスを指導した豊富な経験を持つ。

「忙しい方が多いので、絞り込んだ学習法をアドバイスしています。例えばリスニングや単語力、文法など、その人の苦手を分析し、そこを重点的に学習してもらうことで、1日2時間を無駄なく効率的に勉強ができるように促します。もう一つ、なぜこの学習法を提案するのか、その学習の効果がどのように出て、スコアアップに結びつくのかを、できるだけ論理的に伝えるようにしています」

最後まで完走し、大幅スコアアップを達成する人には共通した傾向があるという。

「素直な性格の方ほど伸びますね。苦手の克服はつらさがつきものですが、成果が出てきたらうれしいもの。褒めて、楽しくなるチャットを心がけています。つらい時期を乗り切って成功した人の事例を話すこともあります。事実、完走された方は大小の差はありますが、軒並みスコアアップを果たされています」

指導力に定評のあるコーチが“あの手この手”でオンライン学習の継続を促し、最後まで親身になって伴走してくれるパーソナルコーチプラン。自主学習に限界を感じている人や、キャリアアップのために、短期間でTOEIC(R)L&Rテストのスコアアップを目指したいビジネスパーソンには、おすすめのサービスだ。新基軸のオンライン英語学習サービスをぜひ体験してほしい。

 

大阪府 会社員(40代)

自己流での学習法に限界を感じ、低空飛行を脱却したいとアプリを購入しました。初回面談では「スコアアップには1日2時間の学習が必要」と言われておじけづきましたが、毎日の学習報告とコーチのレスポンスが「さぼれない」という戒めとなり、気がつけば1日トータル2時間の学習が習慣化していました。いき詰まったときに音声通話で親身なアドバイスをもらえることも励みでした。身についた学習習慣を維持して、次は650点を目指します。

 

神奈川県 会社員(30代)

自分の目標は650点でしたが、コーチから「700点台を目指しましょう」と発破をかけられ、その目標に沿った学習計画を立ててもらいました。アプリは「さぼらせてはくれないが、仕事に影響するほどでもない」という絶妙な設計。コーチの存在がいい意味での強制力になります。助言に従い学習するうちに苦手なリスニングが伸び、コーチへの信頼が増していきました。結果は200点近くもアップ。海外事業に携わるのが将来の夢ですが、胸を張って会社にスコアを伝えることができます。

 

神奈川県 会社員(30代)

仕事柄、昇進にはTOEIC(R)のハイスコアが必要不可欠です。最初の面談で「900点台」と高い目標値を提案され、頑張ると約束したものの、多忙で学習時間がとれないのが悩みの種。でも私の英語力の穴を分析したコーチが、早朝・通勤時間・昼休み・夜と、効率的に弱点を補強する小分け学習をプランニングしてくれ、意地でもそれをやり遂げることで目標を達成できました。コーチとの「約束」を守りたい、という気持ちに後押しされた感じです。900点超えでキャリアの選択肢が一気に増えました。