個人のスマホを仕事にも使っている人は約4割
PRESIDENT WOMANの読者はスマホをどのような用途で使っているのかについても、アンケートで聞いてみました。
最も多いのはSNSなどコミュニケーションのために使うという人で87.8%。次いで情報検索や情報収集(86.4%)、目覚ましなどの時計機能(79.2%)と続き、ネットショッピングやオークションなどを利用する人が70.6%いました。注目したいのは、個人用のスマホを仕事にも使用している人が40.9%もいること。4割近くは、個人用のスマホを業務の連絡などにも使っていることが分かります。
プライベートな情報がギッシリ、さらに人によっては仕事の情報も入っているという、大事な情報の塊とも言えるのが個人利用のスマホです。しかしその半面、スマホはパソコンに比べてセキュリティに対する意識が甘くなりがち。スマホにセキュリティアプリを入れているかどうか尋ねた結果が次のグラフです。
「スマホに何かしらのセキュリティアプリを入れていますか?」という質問に対し、「いいえ」と答えた人は52.3%。半数以上の人は、スマホのセキュリティ対策を取っていない、と答えました。
セキュリティアプリは、ウイルス対策のものだけではありません。たとえば、スマホを紛失してしまったときに情報を遠隔操作で削除してくれるもの、偽サイトや悪質なアプリなどを検知してくれるもの、オンライン取引用のワインタイムパスワードなど、身近なリスクに備えるアプリは数多くあります。
多くの人が複数のSNSやネットサービスで同じIDとパスワードを使い回す傾向にあり、一つの情報が盗み見られてしまうだけでも、危険度は一気に上昇します。
このことからも公共の場では、ログイン情報を入力するような場面は避けることがポイントです。ただし、どうしてもログインが必要な場合は、必ず周囲から見られないようにし、さらに、のぞき見防止シートを貼るなどの対策がオススメです。
スキのない女になるために、スマホセキュリティのポイントは?
スマホを使うときは気をつけましょう……といっても、具体的に何に気をつけたらいいのか難しいですよね。また、緊急の連絡が必要で周囲を気にしていられなかったり、スマホをうっかりタクシーや電車に置き忘れたりすることもあります。スマホセキュリティのポイントを、セキュリティの専門家に聞きました。
「電車の中という公共の場では、見られては困るものは見ないようにしましょう。むしろ、見られているものだと意識を変えた方が良いでしょう。また、見られないようにすることも大事ですが、誰かが見ようとした時のための対策を立てておくことももっと大事です。万が一スキを見せてしまった時のために、守ってくれるツール(セキュリティアプリや、のぞき見防止シート)を活用してください」(カスペルスキー・製品本部 プロダクトマネージャー 保科貴大さん)
「私は大丈夫」――ほとんどの人はそう思っていますが、しかし現実として、情報漏えい事件やサイバー犯罪は日々起きています。「人の振り見て我が振り直せ」、みなさんもこの機会に、スマホセキュリティ対策に“スキのない女”を目指してみてはいかがでしょう? PRESIDENT WOMANとカスペルスキーでは、インターネットの安心・安全な使い方についてのコラムを掲載しています(http://woman.president.jp/articles/-/558)。もっと詳しく知りたい方は、そちらもぜひ見てください。