IT【中級編】
-ソーシャルメディアを実践的に使うために
『コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと』川上量生(NHK出版新書)
著者がスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと一緒に過ごす中で「コンテンツとは何か」を定義づけしていく。人に共感されるコンテンツとは何なのか、誰もがコンテンツをつくり発信できる時代、万人に役に立つ書。
『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』田端信太郎、本田哲也(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
戦略PRプランナーとLINEの執行役員という広告マーケティングの最強コンビが対談。ネットが普及し情報があふれるいま、数字で人を動かすことの意味を語る。自分の視点をもつことの大切さに気づかされる。
『ウェブはグループで進化する』ポール・アダムス(日経BP社)
ソーシャルネットワークの構造やインフルエンサー(影響力のある人)がどうやって生まれてくるのかなどを理論的に解説。ソーシャルメディアを企業として使おうとしている実務家は一度読んでおくといい。
IT【上級編】
-ウェブの世界がさらに広がる経営者必読書
『コンテキストの時代 ウェアラブルがもたらす次の10年』ロバート・スコーブル、シェル・イスラエル(日経BP社)
最新テック企業の経営者を徹底取材した一冊。モバイルやウェアラブルが近い未来を変えると語る。実際、アップルウォッチを購入したことで、そのことを自分事として実感し、本書をよりよく理解できた。経営者はぜひ。
『第五の権力 Googleには見えている未来』エリック・シュミット、ジャレッド・コーエン(ダイヤモンド社)
グーグル会長初の著書。インターネットを決めているといっても過言ではないグーグルの考え方を知る本。グーグルを知ることはネットを知ることでもある。サイバーテロなどの話題もあり、経営者向け。
『強いチームはオフィスを捨てる 37シグナルズが考える「働き方革命」』ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(早川書房)
経営者、フリーランスの方にぜひ。どこにいても簡単にコミュニケーションが取れる時代に、なぜオフィスが必要なのか。新しい時代にふさわしい働き方とは何か。シリコンバレー的な考え方を知るだけでも気が楽になる。
ソーシャルメディア研究所代表。SNSの専門家、動画プロデューサーとして多方面で活躍。2013年8月に、生まれ故郷の福島市に移住。地域にこだわらないワークスタイルを確立。
構成=坂口さゆり 撮影=田中真光