太陽光パネルのグローバルブランド「サンテックパワー」。その一翼を日本国内で担うのがサンテックパワージャパンだ。前身は1967年創業の日本企業、MSK。81年から太陽光パネル専業メーカーとして事業を展開し、実績を重ねてきた。住宅や建築物に設置するBIPV(建材一体型太陽光発電)などの開発で市場の最前線を走り続けてきた同社は、電力小売りの自由化を間近に控え、どのような未来を描くのか。山本豊社長が語る。
──まず、貴社の強みはどこにあると、山本社長は考えていますか。
【山本】日本国内での長年の経験を活かして、他の外資では難しいシステム提案ができます。個人の方々だけでなく、工場や店舗、集合住宅、遊休地のオーナー様向けにも、太陽光発電を導入しやすいパッケージ型のシステムをご用意しています。これなら発電に必要な機器を一つ一つご検討いただく時間や労を省けるうえ、納入・設置も非常にスピーディーです。もちろん発電性能や耐久性にも自信があります。製品に与える負荷を国際基準の2倍の厳しさにした独自の信頼性試験を実施しています。
さらに、万一に備え25年の長期出力保証や充実したサポート体制を整え、太陽光発電という長く継続される事業に安心して取り組んでいただけるよう努めています。全国170カ所の出張サービス拠点がサポートを担当し、製品の詳細な解析が必要となった場合にも長野テクニカルサポートセンターが迅速に対応します。何か問題が起きたとき、徹底的に原因を究明し根本的な解決を図るのが、当社のサポートの真髄です。長年、広く信頼を獲得してきた強みの一つでしょう。
経営基盤の強化を推進し
自らも発電事業に参入
──長期出力保証を担保するには、貴社の持続的な成長も重要です。
【山本】そのための一環として、今年3月、IPPでもある新会社サンテックエナジーディベロップメントを設立しました。電力小売りの自由化によって再生可能エネルギーの市場がますます活性化していくなか、より高い収益を上げ、グループとして経営基盤の強化を狙います。
──太陽光発電事業を検討している工場や店舗をもつ事業者の方々へ、メッセージをお願いします。
【山本】太陽光発電そのものは本来、投資へのリターンが確かなビジネスであるといえます。ただし利益を着実に得るためには、どのような発電システムを選択するかという視点が重要です。当社は、単に導入の初期コストを減らすことのみでなく、導入後のリスクコストまで想定した観点からプランをご提案しています。太陽光発電事業については、さまざまな不安や疑問をおもちでしょう。ぜひ、何でもお問い合わせください。よきパートナーとして、貴社のビジネスをバックアップしていきたいと思います。