オムロン フィールドエンジニアリングは1970年に設立された、システム製品機器の提案・設計から保守・運用までをカバーする企業だ。公共性の高い社会システムを数多く手がけ、現在では太陽光発電システムなど環境事業の領域にも進出。社会の公器としてソーシャルニーズの創造を追求し、それらに応えている強みの源泉が、越膳泉社長の話から見えてくる。

オムロン フィールドエンジニアリング
前身は立石電機(現オムロン)総合商品のアフターサービスを主業務とするサービスセンター。1970年、同社より分離独立。全国を網羅するサービスネットワークを構築し、鉄道、交通、流通、金融、FA、IT、環境など幅広い分野におけるシステムの提案・設計から保守・運用までをワンストップでフルサポートしている。

越膳泉●えちぜん・いずみ
1985年、早稲田大学卒業、立石電機(現オムロン)入社。ソーシアルシステムズ・ソリューション&サービス・ビジネスカンパニー公共ソリューション事業企画部長、同・企画室長などを歴任し、2010年より現職。

当社の設立から40年以上の間に次々と新たなシステムが生まれ、私たちの事業領域も広がり続けてきました。交通信号や駐車場、駅の自動改札機、金融機関のATMなど社会インフラを構成するシステムが代表例で、製造業のFAシステム、サーバーやPCのネットワーク、そして近年は環境ソリューションなども手がけています。

システムの故障を未然に防ぐとともに、万が一のときはスピーディーかつ的確な対応が求められる一方、お客様およびシステムの設置場所は全国規模です。そのため当社は北海道から九州まで約140カ所のサービス拠点に計約1200名のカスタマーエンジニア(CE)を駐在させ、コールセンターを介して24時間365日の対応が可能な体制を敷いています。またCEのほとんどを自社で育成し、一部の業務を委託している協力企業も当社と同様の育成プログラムを導入するなど、地域を問わないサービスの均質化を徹底しています。保守の現場でCEたちはさまざまな課題にも直面しますが、「話し込み」の月例ミーティングを実施。各回のテーマを決めて課題解決の方法を共有するなど地道な努力を重ねながら、当社のお客様、ひいては社会システムを利用される一般の皆様の大きな安心に貢献すべく業務に励んでいます。