連合国では「日本人を絶滅させねばならない」との危機感も醸成された

前述の「バカ・ボン」などはそういう例であったが、それ以外にもまだ多くの蔑称があったのである。大体は「カミカゼクレイジー」という語で語られることが多かったが、次のようにいわれた。

「連合軍の艦艇では、神風パイロットにたいして、それぞれ彼ら自身の呼び名を持っていた。『オーストラリア』で特攻機を『ゾンビ』(間抜け)、『アランタ』では『カッツェンジャマー・キッド』(二日酔い坊や)と呼んでいた。米軍では彼らを、(中略)悪魔の鳥や地獄の鳥とか、四字綴りの蔑称などで呼んでいた」

特攻隊攻撃は、アメリカ国民にも当初は伏せられていたが、やがて一定の条件のもとで伝えられることになった。その報道内容には日本人に対する不気味な印象が伴っていたことはいうまでもない。