成績アップは「国語」で決まる
読むための問題集を選ぶコツですが、学力が平均的な小学生なら、1、2学年上のものを読むとよいでしょう。問題集の文章は解くことをベースに選ばれているので、学力が平均的な子にとっては、同じ学年の問題集だと読んでも退屈で、学習効果があまり上がらないと思います。
極端なことを言えば、小学生でも東大入試の問題文を読むことはできます。実際に僕が教える小5の生徒は読み物として楽しんでいます。もちろん難しい語彙は多少出てきますが、解かなくてもよいわけですから、読むことにトライするうちに論理力や語彙力が鍛えられていきます。問題がついているので気持ちとしては、解きたくなりますが、これは絶対に解いちゃダメです! 全く解けない挫折から国語が嫌いになります。
前述したように、私は語彙力、読解力をふくむ「国語力」を身に付けたことで、他の科目までも成績がアップし、結果として東大合格を掴むことができました。
では、ずばり、なぜ「国語力」が上がると他教科の成績も上がるのでしょうか? 私が言っている「国語力」とは、単に現代文が解ける力ではなく、次の3つの力の総体だからです。
能力があっても「国語力」がないと損をする
① 文章を正確に理解する力
② 自分の知識や経験と照らし合わせて考える力
③ 自分の考えを、第三者に伝わる形で表現する力
例えば算数の文章問題を解く場合も
(1)問題文の条件を正確に読み取る
(2)既に知っている公式や解法と照らし合わせて考える
(3)途中式や答えを、採点者に伝わる形で書く
という、同じ思考プロセスを踏んでいます。
国語力は「国語という1教科の能力」ではなく、あらゆる教科の思考を支える“土台の力”なんですね。この土台が整うと、他教科の学習効率や理解の深さが一気に上がる、という実感がありました。
科目を超えた出題の長文化もあり、今は特に、理系センスや能力はあるのに、語彙力、読解力(合わせて国語力とします)がないことで、他の教科でも損をしている子供たちがたくさんいると思います。
子供たちの国語力を磨いていくためにも、ぜひ子供にとって負担の少ない“短くて難しい本”をはじめとする読書を試していただければと思います。


