2度目の東大受験では、100点以上がアップ
もう一つは、階層的に説明できるようになったこと。例えば、牛丼をおすすめする理由を今までは「おいしくて、手頃に食べられて、国産牛がたまに使われるところがよくて……」など浮かんだ順にとりとめなく話して、魅力が相手にとっては伝わりづらかったと思います。
それが「私は牛丼をおすすめします。なぜなら、牛丼が最もコスパのいい食べ物と考えているからです。ここでいうコスパとは、コスト面のこと。時間とお金、この両方が最小化されたうえで、おいしさが最大化されています」。
例が正しいかは置いておいて、このように段階的に一番伝えたいことをわかりやすく話せるようになったわけです。
そして迎えた2度目の東大受験。結果は、96点上がって343点。国語の得点は1年前から23点アップの68点でした。センター試験はなぜか1年目より落ちていましたが、全科目の得点がアップし、全体では100点以上がアップ。2次試験は主席と3点差でした。センター試験で、ほぼ点数がとれなくても受かるというところまで持っていけたわけです。
コスパが最悪な本と選ぶべき本
種々さまざまな書籍を読んだ私が断言するに、実際に試験に役立った本は“短くて難しい”ものです。これが最もコスパがいい。本にあまり親しみがない子供でも、短ければ「これくらいなら読んでみるか」と負担少なく、手に取ることができます。
反対に“長くて簡単”なものは、コスパが最悪です。子供に名作小説や新聞を読ませようとしたけれど、うまくいかなかったという家庭はたくさんあります。長くて読むのが簡単なものは、時間をかけても国語力が上がらないばかりか、興味を持てないものを長時間読むことを強いたせいで、国語が嫌いになってしまうこともあります。
今は、ゲームやYouTubeなどで簡単にドーパミンを分泌できる時代です。小説や新聞を読もうとしても、なかなか集中できないのは当たり前。例えば、1冊の本を読むのに2、3時間はかかりますよね。それだけでハードルが高いうえに、2、3時間我慢して読んでも、論理力や語彙力は身につきにくいのであれば、無理に読ませる必要はないはずです。
ですから選ぶべきは、負担は少ないけれど読解力や語彙力がアップする、短くて難しいもの。特におすすめの3ジャンルを紹介します。




