有価証券の配当や分配金は通常どおり受け取れる
――米国などでは証券担保ローンが広く浸透しているとのことです。
野村信託銀行株式会社
執行役員
1995年同志社大学工学部卒業後、野村證券入社。野村信託銀行で信託財産管理部長、営業部長を務め、その後、野村證券ではワークプレイス・オペレーション部長などを経て、2024年より現職。
【角本】米国の富裕層の間では「Buy, Borrow, Die」(買って、借りて、死ぬ)とも言われ、保有資産を担保に借り入れを行うことは資産形成戦略の一つです。また一般の人の有価証券の所有率も高いため、証券担保ローンは資金調達手段として幅広く認知されています。ここにきて日本でも、投資人口の拡大に伴い株式や債券、投資信託を持つ人が増え、証券担保ローンを賢く活用する人が徐々に増加している。そうした状況が見られます。
――証券担保ローンを活用するメリットはどんなところにありますか。
【角本】一言でいえば、有価証券を売却せず、運用を継続しながら資金を調達できる。これがポイントです。お金が必要なとき、株式や債券を売却する方法も当然ありますが、それだと大事に積み上げてきたポートフォリオを崩すこととなり、長期投資も部分的に中断してしまう。また、相場的に納得のいく売却ができない場合もあるでしょう。証券担保ローンを使えばそれらの課題をクリアでき、有価証券の所有権はそのままですから、配当や優待、利金、分配金は受け取れる。一定の金利は発生しますが、人生100年時代の資産運用を支える有効な手段となり得ます。
金利は借入額にかかわらず同一 一部の外国株式なども担保に
――野村信託銀行の「野村Webローン」の特徴を教えてください。
【角本】野村證券にお預けの有価証券を担保に、その評価額に応じて10万円から5億円を借り入れることが可能です。借入額にかかわらず、金利は同一(最新の金利は、野村信託銀行のホームページにてご確認ください)で、金利以外の費用はかかりません。また、手続きはオンラインで完結し、収入証明書の提出や保証人は不要。加えて、好きなタイミングで自由に返済できる点も支持されています。利息は原則借入元本に組み入れられるので、毎月返済の必要はありません。

――用途はどうなっていますか。
【角本】事業性の資金など一部を除いて、幅広い用途にご利用いただけます。例えば多いのは不動産の購入。投資用不動産や別荘の取得などにも使えます。また、相続税の納税資金として利用される方も少なくありません。相続資産を売却したくない、売却のタイミングを見極めたいといったときにとても有効で、証券担保ローンによって時間の猶予を確保することができます。その他、旅行費用や医療費、お子さまの教育資金など、用途は本当にさまざまです。
――利用者からの反響などを教えてください。
【角本】お話ししてきたメリットや利便性を多くのお客さまから評価いただいています。また、事前に担保設定をしておけば、手続き後、最短即時の借り入れが可能なため、そのスピード感も好評です。一方で当社は、お客さまの声を基に「野村Webローン」を進化させる取り組みにも力を注いでいます。
――どのような取り組みですか。
【角本】当初このサービスでは国内株式が主な担保対象でしたが、「米国株も担保にできないか」などのご要望に応え、現在は一部の外国株式や外国債券、野村ファンドラップなども担保にできます。担保対象の多様さは、金利と並んで「野村Webローン」の大きな特徴です。

――どのような層の人たちの利用が多いですか。
【角本】資産家、実業家、ビジネスパーソンなど、年齢、資産規模を含め、幅広い層にご活用いただいています。最近は持株会などを通じて自社の株式を保有している方も多く、また報酬制度としてストックオプションや譲渡制限付き株式を採用する企業も増えています。そうした中で資産形成をされている方にとっても「野村Webローン」は有効な手段になり得ますし、実際多くの方が利用されています。
――最後に、野村信託銀行として提供していきたい価値、今後の抱負などをお聞かせください。
【角本】当社が重視する「カスタマー・オリエンテッド」。この追求が全ての事業活動の基本です。例えばローンについても、5億円を超えるニーズがあるお客さまには、直接会話をして個別にオーダーメードで対応しています。また今後は、不動産担保ローンなども重要な検討課題だと認識しています。いずれにしてもインフレなどで資産形成の具体的な戦略がますます重要になる今、それを支える実用的な手段を提供することが私たちの大事な役割だと考えています。
「野村Webローン」の商品の概要
●ご契約は、お一人様1契約のみです。●野村Webローンはインターネット専用のサービスです。●野村信託銀行のバンキングサービスのご利用にあたっては、野村證券のオンラインサービスのご契約が必要です。●野村證券にお預けの有価証券等を担保に野村信託銀行がご融資いたします。●幅広い使いみちにご利用いただけます。但し、事業性資金(独立・新規開業資金や運転資金、設備資金等を指し、個人が事業として行う場合の賃貸用不動産の取得等にかかる資金も含まれます。)、野村證券取扱の募集・売出し有価証券の購入資金、野村SMA・野村SMA信託・野村ファンドラップ・ラップ信託の契約資金、野村證券取扱の保険商品の契約資金にご利用いただくことはできません。●50万円以上5億円以下の範囲内でお借入極度額(以下「極度額」といいます。)をご指定いただきます。極度額は担保有価証券の時価の変動等により、お客様の設定された額を上限として日々変動します。●お借入額は、10万円以上5億円以下(1万円単位)です。なお、担保となる有価証券の種類や銘柄によっては、お借入極度額の上限が5,000万円となります。●利息は付利単位を1円とし、契約更新日に所定の方法により計算のうえ、お借入元本に組み入れます。●ご契約は原則6か月ごとの更新とし、更新時に野村信託銀行所定の基準を満たされている方のみ自動更新いたします。●野村信託銀行の判断で個別銘柄について担保不適格とする場合があります。個別銘柄の担保適否についてのお問い合わせは、野村證券のお取引店までお願いします。なお、外国投資信託やNISA口座にお預入れの有価証券は、銘柄の如何にかかわらず担保の対象とはなりません。●担保有価証券等の担保評価額がご融資金の70%を下回った場合等は、野村信託銀行が担保有価証券等を売却し、売却代金を債務の返済に充当いたします。なお、不足がある場合には、お客様に直ちにご返済いただく場合があります。◆「野村Webローン」の詳細は商品概要説明書にてご確認ください。商品概要説明書は野村證券ホームページでご確認いただくか、野村證券の本・支店にご用意しております。
お申込み条件
●日本国内居住の満18歳以上80歳未満の個人のお客様●野村信託銀行に普通預金(銀行代理店用)口座を開設済みであること●野村證券で信用取引口座、ノムラFX口座が未開設であること●野村證券が取扱う提携証券担保ローンが未契約であること●野村信託銀行にメールアドレスが登録済みであること●その他、野村信託銀行が定める基準を満たすこと
野村證券の口座を開設済みで野村信託銀行の口座を未開設のお客様へ
野村證券ではお客様のお取引情報に基づき、銀行代理業務に関するご案内をさせていただく場合がございます。なお、野村信託銀行口座のご開設に際しては、野村證券と野村信託銀行との間でのお客様の情報の取扱いについて、お客様のご同意をいただく手続きを取らせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
ご契約にあたっては野村信託銀行所定の審査があり、お借入れいただけない場合があります。